†負担はなるべく小さく
セッションの準備には、会合をセッティングする幹事の仕事が多い。日程を調節し、会場を確保し、参加者との連絡を密にして、当日はなるべく手間を掛けず、予定通りに運ぶよう手配をする。しかしこうした役割のほとんどは、必ずしもゲームマスターでなければ務まらないようなものではない。
ゲームマスターが主導的に行わなければならないことはなんだろうか? それは第一に、ゲームシステムの習熟やシナリオの準備であろう。
セッションをイメージどおりに運営するために必要なものはなんだろうか。どのような会場が望ましいのか。どれくらいの時間をセッションに割り当てたいのか。どんな小道具が必要になるのか……そうした要望が明確であれば、誰かに任せることもできるようになる。
しかし、こうした要望が過大であったなら、任された側の負担が大きくなってしまう。何が譲れない条件なのか。何については妥協できるのか。よくよく相談してみるといいだろう。
高望みが理想を実現させるとは限らない。まずは遊び慣れた環境から始めるのがいいだろう。ちょっとした不満は、ちょっとした工夫でクリアできるものだ。
誰にとっても負担は小さく、無理をしない、させないこと。これは末永く楽しめる趣味を作る大事な秘訣である。