はじめに
本シリーズは20世紀日本におけるテーブルトークRPGという遊びについて、玄兎という一個人の視点から文書化しようという試みである。博物などと大仰に題してみたものの、要は単なるオーラルヒストリーというあたりに落ち着くと思われる。
随分と早い時期から企画自体は有ったのだが、筆者自身が健康上の問題によりTRPGから離れてしまったこともあり、気付けば十年が過ぎていた。企画当時には覚えていたこと、書こうとしていたことも、既にほとんどが忘却の彼方だ。故に今さら感もあるのだが、これ以上忘れる前に、残せるものは残しておこうと思い、遅ればせながら再び筆を執ることにした。
はたして続けることが出来るのか、はたまたいつ終わるのかも分からないが、お付き合いいただければ幸いである。