■タイムシート

enter image description here

■タイムシート

セッションを行うとしても、どれくらいの時間がかかるのか。実際にゲームプレイを開始する前に、まずレギュレーションの確認や、キャラクターの準備などの時間もあるだろう。また終了後にもリザルトとして経験値を渡したり、報酬や獲得したアイテムなどの分配にも時間が必要になる。もちろん準備は前日までに済ませたり、リザルトは後日に振り替えたりすることも可能だ。

そうしたことも含めて、セッション会場が使える時間をどのように割り振るのか、そのタイムシートを作っておくことを推奨する。タイムシートにはその時々で進捗状況を確認し、予定とのズレに合わせて時間の調節がしやすくなるという効果が期待できる。

タイムシートで区分しておきたい事柄には、たとえば以下のようなものがある。

タイムシート項目例

レギュレーション確認
そのセッションで使用するルール、データなどのレギュレーションの確認時
間。あっさり済むこともあるが、キャラクター作成を行う場合など、ルールごとの確認が必要になることがある。
確認事項もあらかじめ書き出しておくと、当日にルールブックをめくって確認する手間が省けて良いだろう。
キャラクター作成
キャラクターをセッション当日に作成する場合、ある程度の時間を見越しておく必要がある。アーキタイプ型の作成ルールであれば、決めるものは名前、性別、年齢、その他ちょっとした背景くらいで済むだろう。しかしポイント配分型、設計型などのキャラクター作成は非常に手間のかかるものだし、ランダム型ですらそれなりに時間を食われることがある。会場を抑えておける時間があまり長くないのであれば、ここまでは前日までに済ませておきたい項目だ。
挨拶、自己紹介
プレイヤーとしての挨拶やPCとしての自己紹介については、しっかり時間を使っておきたい。特に参加者同士があまり面識がない場合、このプロセスをうまく使って参加者の緊張を解し、円滑なプレイをしやすくすることも可能だ。
セッション
実際のセッションの時間は、ゲームシステムやシナリオの内容によって異なってくる。また、シナリオの内容に合わせて大まかに分割し、間に休憩を挟む方法もよくとられている。一本のシナリオを通してプレイする場合、三幕構成に準じて分けるのが一般的になっている。
休憩
セッションは長丁場になることがある。そうでなくても数時間という時間を、ずっと集中し続けていることは大変だ。そのためセッションの合間には休憩時間を設けることは重要だ。もちろん、その休憩時間の間にこれまでの情報の整理をしたり、シナリオの展開について調整を行ったりすることもできる。休憩にするタイミングは、シナリオの進み具合でおおよその目安を決めておき、実際のセッションでは参加者の状態を観察して判断することが多い。
食事
セッションを遊ぶ時間帯によっては、食事休憩を挟む場合がある。食事にかかる時間はまちまちである点や、満腹になると集中力が著しく低下する点などの弊害もあるが、一緒に食事をしながらあれこれ雑談することで、余計な緊張がほぐれたり、お互いの理解が深まったり、あるいはより直接的にゲームプランを相談したりして、その後のゲームプレイを楽しめるようになることもある。なお、どのように食事をとるかを決める過程で手間取ることがあるため、外に食べに行くのか、持ち込んで会場で食べるのか、どちらにせよセッションを始める前に決めておいたほうが良い。
リザルト
セッション終了後に、経験点やその他の報酬を配分する時間も必要となる。ゲームシステムによっては、経験点を算出するために投票などの処理が必要なものなど、多少の時間が必要なものもあるので注意が必要だ。またゲームシステムやシナリオの内容によって、経験点以外の報酬があって、それらをPC間で分配しなければならない場合、配分などで相談する時間が必要になりこともある。
そのゲームシステムに経験点などのルールが無く、またシナリオにも報酬の分配が無いのであれば、この項目は必要はない。
撤収準備
セッションが終わったら、その会場の後片付けをしなければならない。会場にもよるが、基本的にはセッション開始前の状態に復旧することになる。
テーブルの上に展開したシートやフィギュア類を片付けるのはもちろんのこと、ゴミをまとめるだけで良いのか、クリーナーをかける必要があるのか、などによって必要な時間は変わってくる。
感想戦、打ち上げ
これらはセッションの終了後に行うもので、厳密にはセッションのタイムシートに入れる必要はないかもしれない。ただし「ゲームを遊ぶイベント」という単位で考えると、ここまで含めてセッションとみなされることもある。
会場を使える時間やセッションの終了予定時刻などによってもまちまちだが、実施するならまとまった人数が動くことになるため、予約などの必要がある場合もある。そうした都合から、あらかじめタイムシートに入れておくケースは少なくない。