■導入(オープニング)

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■導入(オープニング)

導入とは、シナリオ開始からPCに最初の目標(多くの場合は最終目標)が提示されるまでのパートである。このパートではPCの目標に対するスタンスやモチベーションを設定、構築する。

導入にはPC一人ずつ個別に行う手法と、PCのうち複数または全員を一括して行う手法とがある。これはゲームシステムのジャンルやキャラクターの成長に関するルールなど、プレイヤーが必要とする報酬の違い、PCのモチベーションに関するゲームシステムの扱い、セッションで遊ぼうとしている物語の適性などの基準から選択される。

導入には伝統的に、依頼型、自発型、巻き込まれ型の三つのパターンがある。

依頼型
NPCの依頼によってPCの目標を設定するアプローチ。依頼を持ちかけたNPCに対して質問することで疑問を解消したり、必要な準備に関する情報を整理できる他、交渉によってゲーム内資源による課題内容や報酬(利害)の調整がしやすいなど、汎用性の高い導入手法である。
自発型
PCの設定や現在おかれている状況などから、プレイヤー自身に目標設定を促すアプローチ。シナリオは状況を提示するだけで、プレイヤーの自発的な行動を必要とする分、依頼型に比べてやや扱いにくく予測を立てにくい傾向がある。ただし能動的なプレイングが期待できる。
巻き込まれ型
何らかの不利な状況にあるNPCに巻き込まれることで、PCたちに「不利な状況からの脱出」という目標設定を促すアプローチ。最初から特定の状況に追い込まれることから、強制的な雰囲気が嫌われることもあり、ややプレイヤーを選ぶ傾向がある。ただし依頼型や自発型に比べ、特殊な状況を展開しやすく、スピーディーにゲームを開始できるという長所もある。