■ブレイクスルー

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■ブレイクスルー

判定のルールとは、プレイヤーの提案(行動宣言)をゲームシステムに委ね、ゲームの状況を決定することを目的とする。それに対してブレイクスルーとは、ある条件を満たしたプレイヤーの提案をそのまま受け入れて、ゲームの状況や結果そのものを書き換えることを目的としたルール(または行為)である。かつてはヒーローポイントという名前が一般的だった。

たとえば「ヒーローポイントを消費すれば、その判定は成功したものとする」というブレイクスルーのルールがある。これは手札型の判定として区分することもできるが、その特徴は「決定済みのゲーム結果を覆すことができる」というものだ。ブレイクスルーの効果は判定などのルールに優越し、同じくブレイクスルーによって更に上書きする以外の方法で、この結果を覆すことはできない。

ブレイクスルーの例

ヒーローポイント
PCは「ヒーローポイント」という専用のリソースを持ち、これを消費することでブレイクスルーを行う。ヒーローポイントによってどのようなことができるのは、ゲームシステムによって定義されている。
ヒーローポイントの効果には「失敗した判定を振り直せる」というものもあれば「失敗した判定を成功したものとする」とか「クリティカルが出たものとする」、「ダメージを無効にする」といった、判定結果を覆すものが多い。また判定以外にも「持っていなかったアイテムを持っていたことにする」とか「その場に居なかったはずのPCが実はいたことにする」、「すべてのダメージを回復する」といった形で状況そのものを書き換えてしまうものもある。
神業
PCはそれぞれ効果の決まっている「神業」という手札を持ち、これを消費することによってブレイクスルーを行う。神業の効果はその段階でのあらゆるゲームの結果に優先する。しかしその結果に対して別の神業を重ねることで、更に効果を上書きすることも可能である。