■必要な情報・不必要な情報

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■必要な情報・不必要な情報

セッション中に提示される情報には、さまざまなものがある。ゲームマスターとして情報を提示するときは、その情報は提示する必要があるものか、それとも不必要なものかを意識しておくことは、プレイヤーの混乱を避ける上で大事なことだ。

時折誤解されることであるが、情報とは多ければ多いほど良いというものでもない。過剰な情報は、プレイヤーの処理能力をあっさり超えて、混乱させたり、思考を放棄させたりしまうことがある。そのためゲームマスターが調整する必要がでてくるわけだ。情報の必要性については、ゲームシステムのタイプ、ジャンル、シナリオによって選別することができる。セッションで語られる情報とは、ゲームプレイに必要であるからだ。

T1型であれば、純粋にゲームプレイの判断材料になるか否かで判断すればいいだろう。T3型であれば、物語を描写し、進行する上で必要か否かの判断をすることになる。T2型が一番やっかいで、T2型の場合はゲーム世界にある情報であれば、基本的にどんな情報も不要と判別することは難しい。その他の、ジャンルやシナリオの内容といった基準で判別することになる。

プレイヤーからの質問に答えるときにも同じく情報の取捨選択は行う必要がある。質問の範囲が広すぎるなど、そうした判別が難しい場合は、質問の趣旨について尋ねるようにするといいだろう。質問の目的に合わせて、必要な情報を答えるようにすれば、お互いに判断材料として使用しやすくなり、ゲームをよりスムーズに行うことができるようになる。