■役割分担

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■役割分担

テーブルトークRPGを遊ぶためにはさまざまな準備が必要であり、また実際に遊ぶ際にもさまざまな役割がある。こうした役割は流動的なもので、常に同じ人物が同じ役割を果たさなければならないわけではない。また一人がいくつもの役割を果たすこともある。それは能力に見合った適材適所ということもあろうが、それでもいつもいくつもの役割を任せられていては、負担に感じることもあるだろう。それがテーブルトークRPGGを遊ぶことへの嫌気になっては元も子もない。といって無理に分散することがトラブルの種になることもあるので、負担が大きな役割については遊ぶ仲間たちと話し合って決めるようにしておいたほうが良いだろう。

ここで一般的な役割について解説しておこう。どういった役割があるのかについて知らなければ、無意識に役割を任せることで、相手に負担をかけてしまっていることもある。四角四面にこだわる必要もないが、役割を分担してくれている仲間たちには感謝の気持を忘れないように。

ゲーム外の役割

日程調整
参加者のスケジュールに合わせてセッションの日時や場所についての調整を行う役割。セッション準備の中でも特に負担の大きな役割である。
連絡
参加者に遊ぶ日時や場所、その他さまざまな連絡をまとめて行う役割。日程調整と並ぶ負担の大きな役割である。
会場準備
遊ぶ場所を確保する役割。会場によっては費用がかかる場合もあるため、金銭を扱うこともある。
シナリオ準備
セッションで使用するシナリオを準備する役割。出来合いのものを調達する、ゲームマスターが自作する、複数人で相談して作成するなどの方法がある。
小道具準備
遊ぶ際に使用するルールブックやキャラクターシート、筆記用具、サイコロやカード、メタルフィギュアなどを準備する役割。こうした物品についてはその場の貸し借りで済ませても構わないし、友人同士での気安いセッションではそうするだろう。ただしコンベンションや、ゲーム初心者が参加する際には(参加者の心理的負担の面からも)なるべく準備をしておきたい。
消え物準備
消え物(飲食物や消耗品)を準備する役割。これも各自で準備してくれば良いのだが、忘れたり不足したりしやすいので、特に飲み物については予備を用意しておくと重宝される。金銭の絡む役割なので特に注意が必要。
設営
人数分の座席を用意したり、卓上に小道具や消え物を配置したり、会場内の不要なものを片付けたりして、セッションの準備を整える役割。ゲームへの集中力を高める効果が期待できる。

ゲーム中の役割

ルール、データ確認
ゲーム中、必要とされるルールやデータの確認作業を行う役割。ルールブックやサプリメントなどから必要な記述を参照し、ゲームの状況とすり合わせを行う。場合によってはルールのレクチャーを行う。
卓上管理
テーブル上にあるサイコロやカード、マップ、フィギュアなどを利用しやすいように管理する役割。必須ではないが、小道具の多いセッションでは重宝する。
記録係
提示された情報を記録する役割。必須ではないが、いると重宝する。
まとめ役
現在のゲーム状況をまとめたり、参加者の相談内容についてまとめたりする役割。話を聞き、参加者たちの創出が停滞するタイミングを見計らって情報を整理する能力や、それを提示するための話術や表記などの技能が求められる。いるといないとではゲームのテンポが大きく変わる重要な役割。
にぎやかし
プレイの合間にジョークを言ったり、楽しげなプレイをして場をにぎやかす役割。停滞感を吹き飛ばす、気分をリセットする際のきっかけを作り出す。セッションの成功率を高める大事な役割。

ここに示した役割は一例に過ぎず、またひとつの役割を数人または全員が、必要に応じてその都度担当することもある。

あなたが既にテーブルトークRPGを遊べる環境にいるのであれば、ゲームマスターをするしないに限らず、自分が参加している環境を観察しながら、誰がどのような役割を果たしているのか考えてみると良いだろう。