■基本的なゲームプレイの流れ

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■基本的なゲームプレイの流れ

テーブルトークRPGにはさまざまなゲームシステムがあり、それぞれ特徴的な遊び方というものは存在するが、どんなゲームシステムであれ基本的なゲームプレイの流れには規則性がある。それは状況説明、質疑応答、行動宣言、ルール処理、結果発表という流れである。

状況説明
ゲームマスターは、まずPCが置かれている状況について説明する。ゲームシステムによって決められている場合もあれば、シナリオによって決められている場合もある。そうした場合は用意されたテキストを読み上げるだけで済む。あるいは前の直前のゲームプレイの結果によるものであるかもしれない。なんにせよ現状を確認し、ゲームマスターとプレイヤーで共有するためにも、この工程は丁寧に行う必要がある。
質疑応答
説明された状況についてプレイヤーから質問を行い、ゲームマスターは応答する。応答できない内容については、分からない、または答えられないなどの回答をすることもある。
質問の内容によっては、ゲームシステムやシナリオで設定されていなかった事柄もあるだろう。その場合、必要に応じてその場で決めることになる。特に重要でない要素であれば、プレイヤーのアイディアを容れるのもひとつの手段だ。
行動宣言
プレイヤーが状況を理解し、PCがとる行動を決定したら、プレイヤーはそれをゲームマスターに宣言する。
宣言された内容が突飛なものであれば、ゲームマスターはプレイヤーに確認を取ったほうがいいだろう。あるいは判断するために情報が足りていないこともあるかもしれない。そうした場合もプレイヤーに質問して、プレイヤーの行動宣言がどのような意図によるものか、しっかり理解することを心がけること。プレイヤーの言葉が足りなかったり、ゲームマスターが勘違いしたりしていた場合、不幸な結果が待ち受けていることが多い。
ルール処理
ゲームマスターは宣言された内容を吟味し、ゲームシステムで決められた処理を行う。
行動宣言のプロセスでしっかりと確認できていれば、必要なルールやデータを見つけ出すことに苦労することはないだろう。シナリオで決められているなら、
それに従えば良いだけだ。
もしもゲームシステムに慣れていなかったり、ゲームシステムに該当するルールやデータが無かったり、逆に複数あったりする場合は、参加者にたずねるという方法もある。ただし最終的にどのようにするのか、それを決定するのはゲームマスターの仕事であることを忘れずに。
そして一つの裁定基準が決められたなら、少なくとも同じセッション内では、類似する行動宣言には極力同じルール処理を行うことが望ましい。どうしても処理を変えたい場合は、プレイヤーにきちんと理由を説明し、同意を得た上で行うようにしよう。
ゲームマスターの気まぐれでルールやデータの運用が変わってしまうようでは、プレイヤーがプレイングを考える基準を失ってしまい、惰性による投げやりなゲームが展開されるようになってしまうだろう。それが良いセッションにつながるとは、到底想像できない。
結果発表
ルール処理の結果、ゲームの状況がどのように変わったのかについて、ゲームマスターはプレイヤーに発表する。この発表をそのまま状況説明として、次のゲームに継続する場合もある。
資源管理に関することは、特にしっかりと行うことが大事だ。場合によってはルール処理を続けて行ったり、即座に次のゲームを行わなければならないかもしれない。

どんな熟練したゲームマスターであれ、このプレイ手順は変わらない。慣れないうちはひとつずつ丁寧に、確認しながら進めると良いだろう。