プレイヤー佐藤の日々[2]

 石田、恐ろしい娘!

 ゲーム終了を間近に控え、石田が急接近してきます。
 石田-吉田ラインはもはや形骸化しています。
 毎日毎日、一緒に教室、お昼、訓練、技能訓練、勉強のフルコースを叫び続けます。
 プレイヤー佐藤-村田ラインは関係値が MAX(1000) になり、議席過半数どころかイエスマンしかいない恐怖政治へと進行中。
 そこに一石を投じようと言うのか、石田。
 村田より席が近いのをいいことに、休み時間になるたびに、なにくれなく話し掛けてきます。
 そしてどんどん石田-村田の関係が冷めていく。
 恐ろしい話です。

 ところで朝起きると、部屋が何者かに荒らされた様子でした。
 誰がやったのか調べるイベントでもあるのかと思いきや、これといって何のミッション指示もないので放っておいたら、昼飯食った後に突然「分からなかった」とか言われて。なに調査せにゃいかん話だったの?
 しかしこれも、どうやら石田の仕業ではないかと匂わせる展開がありました。
 部屋を荒らされた翌日のこと。
 石田が急に「ネットワークセル譲って」と言ってきました。
 まあ別にもうプログラムする予定もないし、あげると、直後に「お昼~」という。
 時間ギリギリだけど、まあいいかと思って承諾。
 カレー食いました。
 そして急いで教室へダッシュ。
 ふとテレポートセルを使えばいいじゃんかと思い、アイテムウィンドウを開いて……
 ネットワークセルあげちゃったよ!
 使えないじゃんテレポートセル。
 お陰で授業には遅刻し、見事に「極楽トンボ」の称号を……
 これが狙いかァーーッッッ!(里見圭)

 はたと気付きました。
 あの家捜しは、テレポートセルかネットワークセルを盗もうとしたに違いないと(※)
 石田、恐ろしい娘!

※もちろん真相は別なんでしょうけど、まあこういう妄想をふくらませるのが楽しいわけで。