安物買いの(オバチャン)×

 はるか小学校の頃、通っていた学習塾の、国語のテストで。
「安物買いの(    )」という設問があった。
 正解は「銭失い」なのだが、火事君(仮名)の解答が、今回のタイトルである。
 未だに忘れられない、会心の一撃であった。

 閑話休題。
 先日注文したビデオカードが届いた。
 早速ストレージを開けて、増設を試みる。
 ビデオカードは、たしか茶色いソケットのはず。

 ……おかしい。
 どこを見ても AGP スロットらしきものが無い。
 あの茶色くて PCI より余分になんか出てるアレなスロットが無い。
 にこやかに川の字に並んだ青いソケットが、やけに腹立たしい。

 ネットに接続するためのオモチャ PC である。
 徹底的に格安で仕上げたのは、確かだ。
 しかし AGP が無かったとは……
 うかつすぎる。

 これでは何のためにビデオカードを買ったのか。
「MoE の住人は全員銀髪なのでおじゃる」とか言ってる魚に譲るため?
 いやいや、そんなはずはない。
 自分で使うためである。

 マザーボード買わなきゃダメですかそうですか。
 なんかアホ過ぎる出費だが、観念してマザボ買うか。
 ストレージは MicroATX で、CPU は流用するとして。
 あー、ソケットタイプ何だっけコレ(^^;

愛すべき不条理な推進力

 改めて考えてみるとですね。
 ビデオカードは、音楽CD(アルバム)1枚と半分くらいのお値段。
 それに対して購入予定の Macromedia Studio 8 は、そこそこのデスクトップPC が 1台買えるくらいのお値段。

 ビデオカードは、それを購入すれば MoE がプレイできるという実益を伴います。
 しかし Macromedia Studio 8 は、それを使って PBW を設計しようと画策はしているものの、実現できるかどうか分からないという不確実性が有ります。
 どちらがより合理的な選択かといえば、一目瞭然。
 ビデオカードの方が良いに決まっています。

 なのに Macromedia Sturio 8 の方が、僕のヤル気を急き立てます。
 先日入手した Vue Infinite も同じこと。
 Shade とか POSER とか Maya とか欲しいなァ、とか妄想してます。
 どれもこれも、仕事にも趣味にもちゃんと役に立つ保証はありません。
 でも欲しいし、手に入ったらあーするこーするとプランが思い立ちます。

 結局のところ「合理性」なんてもんは、不条理な情熱にあっさり負けてしまうのです。
 少なくとも僕の中では。
 そういう不条理な推進力が、実は一番強いんじゃないかと思う今日この頃。