某プロジェクトの起案スタッフに聞かれたので、ちょっと書いておく。
フリーランスが背水の陣で挑むしかないような譚なんだけど。
口頭で説明したかったけど、時間が取れないので叩き台として。
プロジェクト起案時、まずやることはコンセプト&イメージワーク。どんなものが作りたいのか、なにがやりたいか、イメージの最小単位を形にする。これが人集めをするときの看板になる。
以上が終了した段階で、個人プロジェクトを始動。
タイムコストの起点を設定。個人スケジュールシート初号を作成。
まずはプランニング。
作りたいものに必要なチームと、スタッフワークの構築プランおよび教練期間を設計。
作品自体はイメージワークの段階から、あまり進めたり錬ったりしない。
そんなもんはどうせ次の段階で化ける。
次に人材選定。
希望どおりに進まないことがほとんどなので、実際のチームに合わせたプランにその都度変更。
イメージワークとチーム構成によって、ウォームアップの有無なんかを思案。
以上を最長一ヶ月で行う。
この時点で話がまとまらないプロジェクトは、縁がないものとして没。
一ヶ月(累積二ヶ月)以内にチームのスケジュールシート初号を作成。
チームの人的資源レベルに合わせてウォームアップや教練に適当なものを受注――チーム単位で動けない場合も、最低ツーマンセルの仕事を要請。
仕事が無かった場合は、どこかに潜り込んでもらう(可能なら手配)。
並行してイメージの共有・統合に努める。飲める酒は飲んでおく。
プロモ、パイロットの作成。
この段階までは没を考慮して、極力リスクの少ない範囲で行動。
自分が負えるリスクは極力負っておく。
パイロットと並行してプロジェクトの売り込み。
要交渉。駆け引きで自滅しないよう、冒険と無謀の線を引く。
チームも最大限に活用。
一気にリスクが拡大するため、この時点で完全に背水の陣。
最低でも 1、2kg の腹は括っておくこと。
売り込みに成功した段階で、プロジェクトを正式始動。
以上。