[diary] なんとなく愚痴るの巻

数年前に脳出血で倒れ、ごく短期間ではあったものの失語症めいた状態になり。以来、自分の発話がまるで信用できなくなって、結果として (T)RPG のセッションをロクに遊べなくなってしまったわけだけども。

やっぱり遊べなくなると関心が薄れるのよね。ルールブックを読む際にも「いずれ遊ぶために」ではなくなってしまうので、読み込みが浅くなる。

そもそも頭に入ってこなくなる。

脳内で遊びを構造化できなくなるんで「なんだこの怪文書」くらいになるんですね。

ある意味、未体験者の境地に立ち戻った気もするわけですが、それを活かす場があるわけでなし。

そういう意味では (T)RPG に関わるというのは結構キツい部分もあるんですが、半生をかけて追っかけてきた遊びですからね。そうそう離れられるわけもなく。

そんなわけで、ズルズルと引きずって歩いています。

まあ読本2にも書きましたけど、(T)RPG での遊び方はセッションをプレイするだけではありませんので。そういう意味ではまだまだ余地はあるし、今後はその辺をフラフラしようとは思っていますが。

閑話休題。

かれこれ十年以上も前から「自分が衰えても遊び続けられるように」と、色んな事を考えてきました。

入退院を繰り返していた頃には、数人のドクターと親しかったこともあって、「手話で遊べるか」「オンライン上で遊べるか」みたいな実験もやったりしました。

また、近年は某社研究室で深層学習を使った「文章の画像自動生成」「自然言語による3Dモデルの操作」なんてのもやってたんですが。(一部は公開されたみたいですね)

よもや「意思疎通技術」そのものにダメージを受けるとは思っていなかった。

(T)RPG というマルチゲームの根幹技術ですからね。こればっかりはどうしようもない。

僕は (T)RPG に、抽象化しきれない、具体と抽象を往来することで生まれる曖昧な世界、そこに揺蕩うことに価値を見出していたわけで。

でもその根っこをぶっこ抜かれた。

どうしようもないっすわ。

文意の正しさを確認する作業が入るので、一行の文章を作るのに以前の数倍の時間がかかるわけで、掛け合いを第一とするセッションっていうのはもう無理。

可能性があるのは、1シナリオを数ヶ月かけて遊ぶ掲示板セッション(PBBS, PB3)くらいで、でもまあアレはモチベーションの維持がものすごく難しいんですよね。

仲間内でも好んで PB3 を遊びたいって人がいなかったんで、研究を怠っていたのが仇になった。

もーね。なんもかんも裏目ってて落ち込みますわ。