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途中まで見て切ったタイトルもう一つありました。
-[[ささみさん@がんばらない>http://www.tbs.co.jp/anime/sasami/]]
第1話は面白かったんですが。
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**魅力が……
第1話は面白かったんですが、その面白さって「こいつら何なの?」っていう「謎」の面白さだったんです。話の展開(イベント)のひとつひとつはクリアされてるんだけど、個々がバラバラで、どうつながっているのかが分からない。
「何だコレ?」
っていう、その話の構造が面白かったんで期待したんですね。
で、第2話であっさり設定が語られる。
謎解けちゃった。
まあでも「その設定マジで? 別の解釈もありうるよね?」ってことで、とりあえず第3話を見ると……
やっぱり別解釈が正解でした。
で、オーソドックスなTVアニメの手法としての「基本ルールを第3話でオープンにする(第3話まで引っ張る)」が終了した時点で、キャラ設定とか世界設定とかに面白みが残ってなかったんで「ごちそうさまでした」ということになりました。
芝居がいちいちオーバーアクションで、いろいろしょーもない笑いが散りばめられてるんで、楽しいは楽しいんだろーなァと思ったんですが……その面白さより、設定部分が二番煎じどころじゃない出がらしのように感じられて、笑いきれなかったんですね。御愛想というか、半笑いというか、生暖かい目線になっちゃう。
ということで、ゴメンナサイでした。
**唐突にハルヒの話
第2話冒頭で「あーハルヒかー」って思っちゃったわけだけど、そこでまあボンヤリと考えた。第3話観て、も一度考えた。
「期待させるのって難しいよね」って話。
「主人公の思い通りになる世界」っていうことで『涼宮ハルヒの憂鬱』を思い出すわけだけど、アレのバランス感覚って「学生生活」っていうスモールスケールに放り込まれてた部分が大きいと思ってて。
「僕らが当たり前に送ってきた日常が、涼宮ハルヒが混じるだけでこんなに違った景色になる」みたいなね。
その「違って見えるでしょ?」っていう提案が面白くて引き込まれる部分があって、そこから逆に色々と想像力を働かせられるわけです。しかもぶっ壊れた非常識キャラというわけでもなくて、「夏といえばプール!」みたいな、えらく定番なパターンに興味を持ったりもする。価値基準が勢い任せでものすごいピーキーだから、ひとつひとつの事象について「これについてはハルヒってどう考えるんだろう?」っていう謎がどんどん湧き続けてくる。
しかもキョンっていう例外キャラが、その時々の価値観/判断についていちいちツッコミを入れてくるんで、「何考えてんだコイツ?」っていうキーを視聴者に与え続けてくるわけです。「次どうなんの?」っていう謎を提示し続けてくれる。イベントだけだと大きい動きが起こらない時間帯には、人間関係を持ってきて「次は何言い出すんだコイツ」っていうドキドキ感をうまく維持してる。
更にはキョンのモノローグ、SOS団キャラによる状況解説等で、それぞれの物語でジャンルがブレる部分をメタネタに吸収したり、設定の無理押しにツッコミを入れて逆に馴染ませたりしながら、「○○のパターンなら次はこうなるだろう」っていう予測をしやすくする。
でもハルヒが何をしでかすかは分からないし、何を望んでるかも分からない。SOS団の連中も本質的には常識ハズレな面々なので、やり過ぎちゃって逆に面倒を呼び込んだりする。
そこのバランス感覚ですよね。
流石に回を重ねるとパターンが出来ちゃう部分はあるんだけど、それでもイイ意味で期待を裏切らなかったなーと。
ああ、いや「続きは!? 続き読ませれ!」っていう期待は裏切られまくってるけど(笑)
***最後に余談として。
ハルヒとキョンの掛け合いって基本的にあれお笑いのノリだと思うんですよね。ほとんど漫才の感覚で。大枠でコントをやってる中で、たまに掛け合い漫才をやる。
「ハルヒの思い通りになっちゃう世界」ってのも、コント漫才の「俺こういうのやってみたい思ってたわー」「ほなやってみよか」「ほんまに?」「じゃあ俺が○○でお前が××な」みたいな。
そのメタと芝居の往来が、SFの属性と合致して面白い。
上手くキャラを立てられないと難しいんですけどね。
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