朝、床屋にいったら休みだった。
曜日感覚が薄いとコレだから困る。
仕方がないので読みかけの『少年時代』(ロバート・R・マキャモン)を読んで時間を潰す。
「正しさ」なんて知らん
ようやっと僕の耳にも届いて来た「シュレーディンガーの猫の核心」の話。
話題になってるそうなので読んでみたけど、残念なことに面白くなかった。
つまるところ“固定概念に囚れると大変”という教訓話なんだなと解釈。
ただまあ一つだけ目の覚めたところがある。
僕自身は、パラドクス「シュレーディンガーの猫を語ること」に対して“幽霊の物理存在としての有無を論じる自称科学者と同じ”だと思っていたが、同じじゃなくて、ちゃんと使い道があったということ。
仮定の誤りを指摘して、別の視点を得るという。(視点の正誤は問わない)
厚さ 1mm のバルサ板で仕切られた迷路なら、壁を破れば簡単だ。
厚さ 3m の大理石で仕切られた迷路なら、壁の上を歩けばいいじゃないか。
天井が有るなんて、誰も言ってないんだから。
……やっぱり教訓だ(笑)
それでもシュレーディンガーの猫について興味を持ってもらいたければ、たとえばこんなページはどうだろう?
楽しければいいと思う(笑)
【私信:教えてくれた人へ】
こんな回答でいいっすか?
夜中に急に、髪を切りたくなった。
こんなことを書くとヘンな人なんじゃないかと思うかもしれない。
回顧するに否定要素がない。さて困った。
真夜中に、前髪つかんで鋏を持って、バッサリ。
まるっきり危ない人である。
僕が目撃したら、慌てて止めるか見なかったことにするかの二択だ。
それをやった。
念のために書いておくが、別に奇声をあげてない。
目がヤバいことになったりしてない。
イヤんなるくらい淡々と、欠伸と同じ感覚でバッサリやる。
かれこれ十二年くらい前からやる、奇行の一つだ。
たぶんストレスが溜ってたんだろう。
あるいはある敗北感が、妙な形で発露したのかもしれない。
どちらでもいいことだが、とにかくバッサリやった。
ストレスだったら、大概これでスッキリするはずである。
あとは夜が明けたら床屋にいって、ちゃんと切ってもらえばいい。
ところがスッキリしなかった。
物足りなかったとかではなくて、整ってないのがイヤになったのだ。
急遽、散髪タイムである。
しかし困ったことに、昨晩は婦長が夜勤だったので室内灯は点けられない。
テーブルライトだけでやることになった。
一大プロジェクトだ。
鋏と鏡とライトを枕元に並べて準備する。
まずは鏡の配置。見やすいように、何度も置きなおす。
それからライトを点けて、鏡の反射角を考える。
見やすい配置になったら鋏を持って、ミッション・スタート!
夜の病室に、シャキシャキシャキシャキ音がする。
ひそかに誰かが覗いてたら、かなりヤバい光景である。
そんなことを自ら暴露し、あまつさえ読まれている時点でヤバいだろうが。
襟足の処理がうまくできない。
まあでもこれくらいは仕方がない。朝になったら床屋で整えてもらおう。
あとは大体、満足のいくように切れた。
梳き鋏の用意があってよかった。
学生時分の貧乏生活の賜物で、なんかこういうことはできたりする。
モヤシとタマゴは味方です。
イワシの野郎は裏切りました。
スッキリしたところで、切った髪を片付けて一眠り。
/–
……で、目を覚まして今、書いているわけですが。
ひとつ困ったことがあります。
寝ぼけてたのかなんなのか、一房だけ余計に短くなってました。
はて?
こんなトコ、切ったっけなァ?
うぁ……結構ショックでした。
川合さんといえば「名悪代官」として有名な、あのお方。
ポール・ニューマンの吹き替えも実は川合さん。
子供心にカタルシスを知ったのは、川合さんの悪代官が有ってこそ。
(昔は『水戸黄門』好きだったから。再放送見てて塾に遅れるくらい)
今はただ、ご冥福をお祈りいたします。