プレイ日記[2]

 プレイ日記の第二回。
 毎日一日進行だと、クリアまで一年かかるという事実に気付いてペース変更。
 タルタロス・アタック又は一週間分のプレイを一単位とする。

 ちなみに本名プレイ。
 こういうゲームでは世界観を崩さない限り、ファーストプレイは本名で遊ぶ。
 だので、なんとなくダラけた日記の視点も、学生時分の自分を思い出しながらのロールプレイだと思っていただきたい。

 


ということで。

○ 4月 7日

[夜]
 さて、今日はもう何もする予定はない。
 さっさと自室に戻って……いや、その前にちょっとトイレに。
 ジャバーシュゴゴゴゴー。
 なんだかスッキリしたところで、自室に帰って睡眠を。
 ぐーすやぴー。

○ 4月 8日

[早朝]
 “ゆりかもめ”のようなアレで学校へ。
 校門前では女子生徒が噂話を……んー……興味ない話なので教室へ。

[午前]
 担任の鳥海センセが現文の授業でアレコレ。
 やる気が有るんだか無いんだか。なんだこの教師。
 自分の価値観があるのは良んだけど、もうちょい楽しそうに話してくれ。
 ……あ、はい。ちゃんと聞いてたから。吉村冬彦の万華鏡ね。

[夜]
 ロビーでいきなり理事長と面談することに。
 面談ってほど堅苦しくは無いけど……なんだかえらく頼りない理事長。
 偉そうにふんぞり返ってないのは良いけど。
 それにしても、この学校の大人は、みんなこんなんか?

[深夜]
 妙な夢を見た。
 ベルベットルーム? とか言う、エレベーターの中みたいに背景が流れてる部屋で、度の過ぎた鷲鼻のイゴールとかいうオッサンと、昭和40年代のエレベーターガールみたいな服装の、エリザベスとかいう少女?(年齢不詳)に迎えられる。
 イゴールが「あなたの払うべき代価は、相応の責任を負うこと」と言う。
 いや、そら当然でしょ。無問題。
 ……はて? どっかで聞いたなそのセリフ。
 承認する。契約は成立だ。
 契約者の鍵、とかいう鍵を渡されたが……これ、夢じゃないの?

○ 4月 9日

[早朝]
 校門前で、ジュンペーと会う。よ、ジュンペー。
「オレの門出を宇宙が祝ってる」とか言い出す。
 ……え、ちょっと待て。なんだお前イイヤツかと思ったらデンパか?
 一応「元気だな」と言っておいたが、そん時の俺といえば、きっと間抜け面だったに違いない。
 それに気付かないくらい、ハイテンションなジュンペー。
 ……考え直した方がいいか?

[午前]
 古文の江古田の授業。
 ……いかにも古文の授業らしく、眠くなる。
 苦手なんだよなぁ、古文。ものすごく教師の力量が問われる科目だと思う。
 いちおう授業はちゃんと受けたけど……眠かった。

[深夜]
 寝ていると、ゆかりちゃんがドアをノックしまくる。
 思ったより音がデカくてビビったけど、まあそれはともかく何がどうしたのさ?
 「早く来て!」とか、なんだか切羽詰った調子に圧倒されつつ、そのまま一緒に出て行って。
 ……いや、こんな剣とかえらい物騒なモン持ってるね、君。

 そのまま寮の裏口までダッシュ。
 ゆかりちゃんのケータイが鳴ると、なんか切羽詰った調子で話をしてて。
 ものすごいヤバそうな雰囲気。でもイマイチ現実味が感じられ……うぉ!
 さっきのゆかりちゃんより強く、ドンドンとドアを殴る音が。
 ヤバいぞヤバいぞ、こら絶対ヤバい。
 「ひとまず退却」同意!
 ……といって、完全包囲されてるとしたら、逃げ場はもはや上しか……
 武装はこれくらいしかないのか。んー、電気とか使えりゃいいんだけど、どうも停電状態みたいだし。
 あれ? じゃあ何で電気ついてる? はて? ……いや、今はそれどころじゃないか。
 ブレイクスルースできる戦力は無さそうだ。逃げの一手しかあるまい。
 屋上までダッシュ。いや部屋に隠れるってプランはダメですか? ナシですか。はい、じゃあ上へ。

 屋上のドアを開けて……おい、出るな!
 状況から考えても、まず建物の外部で耐えてから……ああ!
 やっぱ来たー! だから言わんこっちゃない。仕方が無い、諦めて戻る道を……
 て、おい、なんだその拳銃! そんなん持ってたんなら別の戦術……お、おい?
 頭に当てて、なに、それ自決用とかそういう……やめろって!
 ……ふぅ。そうだ、そう簡単に諦めるんじゃない。こういうものは……ん?
 んー……んーんーんー……あー……ああ、これはそうなのか。
 タァーン!

○ ?月?日

[?]
 気がつくと、またあのベルベットルームとか言うところに。
 さっきの妙な連中との戦いで出た、棺おけだらけの墓守野郎は、ペルソナとか言うらしい。
 正しくは、ペルソナのオルフェウス。
 オルフェウス。エウデュリケの夫の、楽才高きオルフェウス?
 生憎と俺は聞く専門なんだけども……
 「心とは、絆によって満たされるもの」と言うイゴール。
 確かに、そりゃそうだ。一人の世界は完結していて揺らぎが無い。
 揺らがない世界はカラッポと同じだ。
 イゴールは、いつも当たり前のことばかり言う。
 だが、悪くない。エリザベスもいるし。

○ 4月17日
[?]
 気がついたら、白い天井とゆかりちゃん。
 うーん、贅沢な環境。
 話によると、1週間も眠ってたらしい。
 うーん、まだ朦朧とする。
 そんな中で、ゆかりちゃんは一人でどんどん喋りまくる。
 不安だったんだろうなァ……とか。看病疲れとかしてなきゃいいけど。
 ああ、うん。うまいこと言えんけど……俺も怖かった。それは間違いない。
 落ち着いてたのは、怖かったからだな。そうだ。そうに違いない。

○ 4月18日

[早朝]
 目が覚めた翌日には、もう学校に行かなきゃならんのか。
 もうちょっと休んでたいなー……ダメか。
 まあいいや、仕方無いから学校行こう。
 また校門前で、ゆかりちゃんに会う。
 寮から出て、同じ電車乗って、でも会うのは校門前。
 ……バラバラに通学しなくても良さそうな?
 まあいいか。元気よ元気。うん、大丈夫ダイジョーブ。
 ……て、だから病み上がりでまたあの理事長と面談ですか。
 なんか妙に疲れるんだけど。あの人の話。
 しょーがないか。

[午前]
 今度は歴史の小野ティー。
 石器時代がつまらないとおっしゃる。燃える戦国時代は、でも遠いですぜ?
 ……てか、ちょい待ち。高校二年で石器時代? 一年次にナニ勉強してたんだ?
 ……まあ、そういう教育方針なのかな。まあいいや。好きにやってちょ。
 あ、はい。また俺か。で、ナニ? 旧石器と新石器の違い? 形じゃねーの?

[放課後]
 寮に帰ると、ゆかりちゃんが待ち構えてた。
 ハイハイ、行きますよー。理事長室ー……って、センパイ方までいるんかい。
 そこで唐突に語られる世界の真実。一日は24時間じゃないんですよ。
 ……菊地秀行ですか? ゼロアワーですか。
 シャドウとの戦いが面白いという真田センパイ。血気盛んだなァ。運動部系?
 桐条センパイ、相変わらず女南条ですね(何)
 で、なんですか。仲間に……ああ、ハイ。いいですよ。
 話が本当なら、断ったら一人サバイバルになるんしょ?
 ウソなら……て、実際戦っちゃったからなぁ。信じざるを得ない。
 味方は多いに越したこと有りませんしね。いざってときの盾も。
 ……とかいう内心の動きを知ってか知らずか、ゆかりちゃんは断られると思ってたらしい。
 この圧力から逃げられる人間は、そういないって。ゆかりちゃん。

 ……何かが心の中で芽生えた。
 ドス黒い利己主義的なコミュニティなんですけど……まあ、いいか。
 力になるものなら、何でも使って生き延びよう。

[深夜]
 ベッドで横になってると、囚人服のような格好の少年が現れる。
 やっぱ君、夢でしょう?
 ……「もうすぐ終わりが来る」とか、不吉を告げてくれるなぁ。
 信じたら呪われそうだ。
 まあ、なんでもいいや。おやすみ。