[memo] 攻勢?

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「大攻勢」と言うとなんだか不吉なので(笑)((皆、アニメ『銀河英雄伝説』の配信は見たかーい?))

-[[ミストキャッスル他のリプレイを解禁!>http://sw2.blog.shinobi.jp/%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%83%85%E5%A0%B1/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%AB%E4%BB%96%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%92%E8%A7%A3%E7%A6%81%EF%BC%81]]

かなりのビッグニュースという感もあるんですが、界隈の反応はどうなんだろう? やっぱ『艦これRPG(仮)』の方にもっていかれちゃってるのかな。
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**ざっくりまとめ

今回解禁されたのは――

-ソード・ワールド2.0サプリメント『ミストキャッスル -蛮都からの生還-』(著:田中公侍・川人忠明)
-ソード・ワールド2.0シナリオ集『挑戦! 魔剣が呼ぶ迷宮』(著:北沢慶/グループSNE)
-ソード・ワールド2.0シナリオ集(2)『風雲! 歌声が響く都市』(著:北沢慶/グループSNE)

この三冊。で、明記しなければならない項目として――

-※必ず、著作権が著者とグループSNEにあること
-※同様に、富士見書房から出版されていること
-※元ネタとなる書籍のタイトル
-※(内容がネタバレを含む場合)未プレイ、未読の方のため、「ネタバレを含みます」

それから禁止項目が――

-×内容そのもの(本文全部など)の開示
-×シナリオ集などが手元になくても遊べるような情報の公開
-×中身のイラストの無断の使用(イラストレーターにも著作権があるため)

ただし以下については OK ――

-◯表紙を書影として紹介する

ということのようです。(2013/12/30 10:17現在)
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**リプレイ創作のススメ

冒頭にも書いたけど、これって個人的にはかなり大ニュースで。『艦これRPG(仮)』とか逆に吹っ飛ぶレベルなのね。((艦これの方はまあ出ても不思議じゃないというか KADOKAWA だし(何)、「ゲームシステムがあるもの」を禁止した際にアナログゲーム周りについても事実上の容認に類するコメントが出てこなかったあたりから、なにか出るだろーなーとは思ってた。))

で、なんで大ニュースかというと、これでシナリオ作成の穴をとやかく言う煩型へのカウンターが出来たから。つまり「だって商業タイトルだし」という責任回避ができる。

こと同人創作において、「シチュエーション」を膨らませたり再編集することはできるけど、「シナリオ」の創作はできない……という人は結構いるようで。

これについては物語る遊びとしての (T)RPG にも同じハードルがあって、シチュエーション/イベントの連絡によるシナリオの形成の難しさを避けるために、ランダムチャートという逃避先が作られてる面ってあると思うわけ。「ダイスの神様がそう言うんだから仕方がない」というアレ(笑)。サイコロ・フィクションの各タイトルはその辺をカッチリ構造化して、ジャンルごとの「それっぽさ」に合わせて定義と遊び(隙間)がデザインされている。

とまあその辺が〈カラオケ文化〉っぽかったりもするわけなんだけど、そうした文化に対して「シナリオは提供するからシチュエーションを膨らませて楽しい物を作ってね」というのは、これは非常にありがたいと思うわけ。個人的な経験として、これまで「リプレイ風の読み物とか書いてみたいけどシナリオ自作できない(自信がない)し……」って話は結構耳にしてたので。

ミストキャッスルとか、プレイしてたら書いてみたくなると思うのね。『ソード・ワールド2.0』のシナリオサプリメントってそういう良い意味での隙間があって、その隙間を想像力(あるいは妄想力)で埋めるっていう楽しみがあったりして。で、妄想したらまあ次はそれをアウトプットしたくなる人も出てくるでしょう。これまではそれができなくてちょっとフラストレーション溜めちゃった人ってのもいると思う(僕自身もその一人)んだけど、公式にこうしてルールを決めてゴーサインを出してくれるとなったら、じゃあやったろかいってコトにもあるんじゃないかと思うわけで。

これでまた活況になったらいいですな。

***余談として

『艦これ』の件にしてもそうだけど、マルチメディア化の選択肢に (T)RPG が入るっていうのは、冬の時代より前の、あの頃を思い出してしまう。

他メディアコンテンツの (T)RPG 化についてちょっと考えてみると、たとえば設定面の強化や拡張といった特性があるわけだけど、そこにはそれこそ CoC で鍛えられたものがあったり、あるいは (T)RPG の業界人が設定考証に食い込んでいってる状況もある。それに二次創作文化の活況っていうのも外せない。

そうしたアレコレが、一部の人たちに「冬の時代」なんて呼ばれるあの日あの頃についての反省と分析から立てられたストラテジーだったり、今が攻勢に出られるタイミングだってことなら嬉しいね。
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