仕事の合間に『ヴィンランド・サガ』の 9巻と『ドリフターズ』1巻を買ってきてもらいました。
以下、うっすらネタバレ込みのレビュー。
ヴィンランド・サガ 9巻
アシェラッド好きだったんだけどなぁ。
まあでも幸せな×を迎えられたんじゃないかって気もするんで別にそれはいいんだけど、とにかく奴隷編。
とっかかりの感想は、「まーた地味な話を始めたよこの人」と(笑)
こういうのが好きなんです。むき出しの人間が出てて良い。まあ同じ「むき出しの人間」でも、『乙嫁語り』ほど生きることに軸足を置いた家庭的な視点ではなくて、もっと身勝手な冒険心にあふれる個人的な視点なんだけど。
若様のいかにもヘタレなキャラクターとか、底抜けな明るさと殺伐さを両立させてたチャーミングなヴァイキング連中とはまた別の「客人」連中とか、状況に順応しつつアルネイズに惚れちゃうエイナル(普通に考えたらフラグだよなー)とか。
そんな中で、相変わらずのトルケルに救われたり。変わんねーよなぁコイツ(笑)
トルフィン、ちょっと元気になるの巻。
そしてそれ以上に元気になるエイナル。視線をくぐって一皮むけたよなぁ、こいつ。いいのか悪いのかは分からんけど、正直に生きる道を選んだようで、見てて気持ちいいキャラになりました。どうなるかは分からんけど幸せになって欲しいなぁ。
……なれないんだろうなぁ(鬼)
木の根とかね、もうホントにあれ抜くの無理だから。
しかも二人でやるとか、人力のみとか、無理すぎる。
肩外れるぞ、あんなことやってたら(笑)
……とか、そんなこと思ってました。
物語的にはブリッジとしての凪の時間。
でもこれがないと話が盛り上がらんので。
むしろこの時間の方が面白い(笑)
ドリフターズ 1巻
とりあえず最初のお断りとして書かなきゃいけねーよなって言うのは、「長さんは出ません」(何)
「漂流者」で「ドリフターズ」ってことで……まあ説明すんのは面倒なんで、適当にAmazonのレビューなりを読んでもらえばいいんじゃないかと思うんですが。
相変わらずのヒラコー節。
一言で言えば「平野耕太さんちのマスター・オブ・モンスターズ」でいい気がする(笑)
とりあえず言えることは「エルフの村が襲撃されたときにレイプ騒ぎにならなくって実に平和的だったなあとか思いました。ヒラコー漫画の割に」ってのと、「それ以前によく見ると、集められたエルフの連中の中に女らしきグラフィックはありませんでしたね。やっぱり勝手に増やされちゃ困るからなんでしょうか、マスモン的に」ってところでした。
だいぶ毒されているような気もします(笑)
織田信長が「右府」を名乗ってたところで、ちょっとだけ考えました。
この手のマンガだと大概「上総介」か「三郎」かにするところなんだけど、設定上「上総介」はありえないし、「三郎」はもしかしたら与一に名乗ったときに「分からん」ってことになったのかもしんない。
そこで信長さん、「右府」って名乗ったのかなぁ、という。相手の時代が分からなくても「日の本語」を喋ってる人間だったら、朝廷やら官位やらは通じるだろうし。でも「右大臣」じゃなくて「右府」なあたりがなんとなく、信長っぽい。
あと「右府」って名乗っても通じなさそうな日の本人も出てきましたよどうしましょう。
デストロイヤー(笑)
まあそれはそうとして、なんで島津豊久なんでしょう(笑)
ゲームの影響じゃないか、って推察してる人もいたし、ヒラコー先生だったらとりあえずメジャーどころは美味しい脇役に振るだろうなぁ……なんてのは有るんだけど、それにしても豊久なんだ、というのが意表をついてて面白い。
あと、捨てがまりのエピソード(井伊直政に銃傷を負わせた)が描いてあって、一人で喜んでたりもしました。どーでもいいですね(笑)
あと更にどーでもいい話だけど、この世界は指輪物語なんだろうか?
エルフの火文字らしき異言語表現が面白かったです。なるほど確かにアルファベットではなく日本仮名をベースに火文字が作られたら、こんな感じになったかも知んない。
ならなかったかもしんない(笑)