うっかり書き忘れてました。
というか呆然としてたっつー方が正解か。
『マルドゥック・スクランブル』のアニメ製作中止。
「正しさ」なんて知らん
性格的に、押しつけがましい「幸せ」が好きではなく。
なんかこう、クリスマスイヴだしハッピーな話でも書いたらいいじゃないかと思うんですけど書けないんですよね。ホラーテイストだったり、さもなきゃ「Wiiかと思いきや」みたいな話になっちゃう。
……あー、イカンね。
クリスマスなんだし明るく行きましょう。
ということで今年もコレを見ます。
今敏監督のサービス精神全開なこの映画。
七面倒なこと何にも考えんで、ただ馬鹿笑いして過ごせます。
「ありえねー」は賞め言葉です。
未見の方は、是非ご覧あれ。
むかしむかしのこと。
海沿いの小さな村に暮らす、一組の夫婦者が居た。
夫は漁師、妻は海女。
まったく夫婦者は、慎ましやかに、けれど幸せに海に生きていた。
ある日、漁に出た一人がそのまま帰って来なかった。
夫だったとも、妻だったとも、どちらのことかは知れない。
ただ、一人がいなくなった。
村人は最初、海神様に連れて行かれたのだと噂した。
残された片割れも、哀しみに暮れながらも、それと信じて諦めようとした。
それから数年が経った後のこと。
山二つ越えた村から戻ったワタリのお婆が、いなくなったはずの片割れを見たと言った。
「ちょっくらふっくらしとったが、ちげえねぇ」と、お婆は断言する。
「夫婦もンになって、子供も居った」と。
片割れは、血相変えて村を飛び出した。
遠くの村でのことだった。誰もその真相を知らない。
だが、殺したところで想いは残ると昔語りは結んでいる。
殺してしまえば転生輪廻、永劫に互いを殺し続ける殺生道へ堕ちるのだと。
「本当のことは、誰も知らない」
深い深い夜のどこかに、横たわる誰かが呟いた。
季節はずれの一羽の蝶が、闇の中から、
ひらり。
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