[番外篇] X16 : 遺書と嘘

 どんな優れた魔術師も、儀式なくして魔術は為せん。
 ワンツースリーであら不思議、等というのは奇術の類だ。
 たとえば、この記録を見たまえ。
 今なお力を維持する、魔術の行使記録だ。
 多くの協力者が儀式に参列している。
 そして優れた魔術師ほど、唱える呪文は短いものだ。
 これ、このとおり。
「それでも地球は周っている」

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銀の時代も終盤戦になって今更

 ML では告知してありますが、今月の玄兎 GM のセッションは 2回。
 ひとつは今週末のパスカル編ですね。

 実はパスカル、銀の時代では重要なポジションにいます。
 たぶん誰も認識してないと思うんですが。
 ちゃんとガイドしてない自分がイカンのですけどね(^^;

 ルナル・ライフワークス#2のタイトルとなっている「盟友の子ら」というのは伊達でもなんでもなく、彼ら一人一人が <バドッカの盟約> 締結に関った盟友らをバックボーンに背負っています。(別段、意識してもらう必要は無いんですが)
 ただ、パスカルは他の 4人とは異なり、盟友らしきバックボーンが有りません。(これはレギュラー化が青の時代に入ってからという事情もあってのことですが)
 パスカルのバックボーンを考えると、カーライル家そのものは大した規模でもありませんし、バドッカに関る人物といえば叔父のヴァレリー神官長くらいのものです。(彼は双月暦1050年の半ばに高司祭位を任ぜられました)
 そんな彼もまた、盟友をバックボーンに背負ってもらおうと思っているわけで(そうしないとキャンペーン・タイトルに偽りアリになっちゃうし)、その辺をそろそろ動かそうかなと。

 ちなみに、ライフワークス#2における盟友は、以下の 5名+謎の 1名になります。

  1. カイゼル(バドッカ評議会特別顧問)
  2. セレニア(スティニア高地王国王族)
  3. ゾーン=パドル(バドッカ市長・死亡)
  4. ベーレフ(ベーレフ雑技団団長)
  5. ラパタナ(バドッカ表タマット神殿最高司祭)
  6. ルシオラ(ソソッカ=ラタ・コリンに憑依?)

 こうして列挙すると、コサメやユーリも既にバックボーンを持っているわけですが、生憎とベーレフやルシオラは、他の 3名に比べると盟友としての認知度が極めて低いので表立っていません。
 そして、パスカルのバックボーンは、残り 3名のうちのどれかになると。
 ゾーン=パドルは死亡していますから、盟友自身のバックボーンを直接受けると考えた場合は 2名。うち 1名は謎とされていますから……ってもまあ、参加者は誰のことだか分かってるでしょうけど(笑)

 こうして列べてみると、なんというかロードス島戦記の影響をモロに受けてますな。
 モロに六英雄じゃないすか、コレ。
 まあ、 <悪魔> と戦って勝てるような分かりやすい戦闘能力は、ラパタナとルシオラくらいしか持ってませんけど。

 ああ、そうそう。今後の予定ってやつですが。
 ちょっと思いついたことがあるんで、シナリオを 2本くらい増やそうかと思ってます。思いつきで増やしてると、いつまでたっても銀の時代が終わらんような気もしてくるんですが、ここでやらんとネタの使いどころが無くなっちまいそうなので。

罠スパム

 大した話じゃないんですが、膨大すぎるメールチェックをしていたら、フィルタで弾かれ「迷惑メール」フォルダに送られたモノの中に、知った人のハンドルらしきものが。
 見てみると、見事なまでにスパムメールなんですが。
 それがまた20分周期くらいで 4件連続してて、内容もはっちゃけてて。
 2回目(最初のメールから20分後)にして既に

「覚えていらっしゃいますか?
 随分前にメールさせていただいた~」

と来ました。
 20分は「随分前」らしいです。
 これ大量転送した業者も、どんだけテンパってんだか(笑)
 プレーンテキストのシンプルなメールで、いかがわしい URL と blog の案内をしてるだけなんですが。
 本当ならスパムらしきアドレスは全部フィルタリングして自動削除かけたいんだけど、たまに仕事やなんかの飛び込みのメールがあったりするんで、なかなかそういうワケにもいかない実情。
 といってチェックにも時間かかるし、だからアドレス前の署名である程度の見当をつけてチェックするんだけど、それでもこういうコトがある。
 なんかもう、ホントにどうにかならんもんですかね。あの手のメール。

懐かしい日

 Nifty-serve が 19 年の歴史に幕を閉じ、先月末に終了したとの事。
 パソコン通信、略して「パソ通」そのものの歴史が、その役目を終えてインターネットに完全移行したということになるのか。

 思えばパソ通、いろいろありました。
 なんつったって自分が今の境遇になるキッカケの一つがパソ通なわけで。
 その前に西谷史『デジタル・デビル・ストーリー女神転生』があるわけですが、それだって都内某所の草の根 BBS に参加しなけりゃ意味を持たなかったわけだし、更に言えば某漫画家とパソ通で知り合わなければ物書きになるまでのレールはきっと引けなかっただろうし。
 小遣い貯めて買ったパソ通ソフトを起動して、全角入力に切り替える方法がわからず投げ出した初日から始まり、悪戦苦闘してマトモに BBS に接続できるようになるまで 1 週間。ちゃんと挨拶して参加できるようになったのは 1 ヶ月くらいしてから。
 ローグライクの jNETHACK をダウンロードできたときは、一日中没頭しました。
 MatchMaker で対戦相手がハックデータ使ってきて撲殺されました。
 アホなパブリックドメイン・ソフトを作ってシスオペに怒られたことも。
 うーん、懐かしい(笑)

 PC-VAN 派だった自分は、それほど長い時間をパソ通では過ごしていませんが、それでもやっぱり終わってしまったというのは寂しいものです。
 懐かしむばかりでも仕方ないんですが、郷愁にかられるだけの過去を持っているのは、幸せなことだと思いますんで。
 とっくに忘れていたはずの「たまに帰りたい場所」が一つ、無くなった感覚です。
 寂寞無為。

素で不覚

 知人の一人が、あたしゃ「綺麗な女(ひと)だなァ」と思ってたんですが、実はニューハーフだったという話を聞いてビックリ。

 すぐに「あ、そうかエイプリルフールだからねー」と思ったんですが。
 ……今日って2日ですよね。

 アレェー?

 まあソレならソレで構わんのですが。
 中身が変わるわけじゃないし。

下山

 やー下りてきました昨日ですか。
 慣れ親しんだ地下鉄の通気口から吹く風が生臭くて吐きそうになりました。
 健全なのも度が過ぎると健康を害します(何)

 山の生活ですけどね。
 アップすなと言ったのにアップしやがって。
 ××め、○○してやるからおぼえとけ(謎)
 まあ初日と二日目については、前にアップされてるものを読んでもらうと恥ずかしいのでやっぱり無かったことにしてもらって、でも改めて語るのも面倒なので省略。
 まとめると「星空サスペンス劇場」と。以上。

 

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[掌編] 15 : G線上のアリア

 一条の光が、それを照らしている。
 黒い天井、黒い壁、黒いカーテンと、黒電話。
 照らされた顔だけが白い。
 やさしく微笑んでいた。
 「さよなら」
 細い細い吐息の中に、まぎれた言葉。
 万雷の拍手がそれを隠した。
 届いただろうか。

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