4月5日のことですが。
観てきました『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。
結論から言えば
めっちゃ良かったです。
まあ改めて感想を書くには脳みそがだいぶ信用ならんので、観劇直後のツイートを再編集するくらいにしときます。
ページの内容
感想
元気そうで良かった
初っ端から何を言っとるのか、という話なのだけども。
すっごい元気なアニメでした。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』
想像以上にパロのオンパレードというか、いやまあセルフパロ中心で「オネアミスやトップのパロだろコレ!」とか、それ以外にも過去40年分くらいのアニメの名シーンのパロとしか思えないような演出がバンバン出てきて、僕はもう劇場で声出さないよう我慢するのが大変でした(声出さないで大口開けて笑ったんだけどマスクしてたから無問題ということでひとつ)。今の時代にピンクの爆炎を見るとは思わなかった(笑)
なんかこう、いわゆるひとつの庵野秀明総決算棚卸しセールって感じ。
子供の頃からオタクだった人間としては、大いに元気をもらった次第。
新世紀エヴァンゲリオン復活
色んな見方があっていいと思うのだけど、個人的には本作、テレビシリーズ時代のテイストが結構強いと感じてて。
というのは、コレまで比較的抑えられてた、説教くさい台詞回しがてんこ盛りだったから。
まあシリーズに決着を付けようと思ったらそうなるのは当然だと思うし、まあ NEON GENESIS に触れるとなれば、そうせざるを得ないのも分かるのだけど、それにしてもまあ随分と私小説くささを戻したなあ、という。
序、破のあたりではエンタメ寄りに舵を切って、がんばれぼくらのエヴァンゲリオンをやってたのだけど、Qになってまたちょっと病んできたぞと思ったら、最期はやっぱりコッチか、という。
でもまあその御蔭で、テレビシリーズで大不評だった最終回にもキッチリ意味と価値を再付加して終われたわけで。
「憑き物落とし」だよなーこれって、とも(笑)
そんなこと言ってなくない?
といういのはネットでよく目にした「ほれオタクども、さっさとアニメを卒業しろ現実に帰れ」という解釈。
でも個人的な感想としては、むしろ「セルアニメの時代から、アニメはこんなに楽しいものを作り続けてきた。そして新しいデジタル技術の革新で、セルアニメのフォーマットに従わなくてもアニメの技術が活かせるようになった。アニメ以外のフィールドでもアニメのように楽しめる作品がどんどん増えるぞ!」という、超前向きな歓喜の歌のように感じたのですよ。
まー冒頭のね、マリのバトル中の愚痴なんかはそれこそ関節がおかしな方向に捻じ曲がる、昔々のポリゴンCGI技術に対する愚痴そのものじゃねーか、とかあるんだけどさ(笑)
その後でワイヤーアクションさせたりしてんだけどさ(何)
それ以外、アニメらしい表現部で80年代から現代に至るまでの、アニメ誌/史で評価されてきた「かっこいいシーン」のオンパレードだったからね。
パロ多すぎじゃね? というのは多分この辺のテーマというか、庵野監督の「好き」の結晶としてのエヴァンゲリオンだったから、というか。
ああ、でも一つ言いたい。
第三村で汗水たらした前時代的生活風景、それ『ラーゼフォン』でやったヤツっすよね。
表裏一体の神。それもゼフォンでやったっすよね!
ゼフォン自体がエヴァのパクリと言われて叩かれとったのになーもーウガー!!
と、実はエヴァよりゼフォンのが好きだった人間としてはどうしてもモニョるんじゃー(何)
こういうマルチ展開が欲しかったのかなー
シン・エヴァ公開に前後して、庵野監督がエヴァのマルチ展開(というかガンダムに対する機動武闘伝Gガンダムみたいな作品の登場)を希望してた記事が発掘されたりしてましたが。
本作、見てると「なんかSTGっぽい」「なんか音ゲーっぽい」「なんか格ゲーっぽい」という演出がチラホラ出てくるんですね。
「あー。こういう風に作ってほしかったんかなー」というのがね。なんかね(笑)
とまあそんな感じで
大満足な映像作品でした『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』
観てない人は観てくると良いよ。
僕は MX4D 版でもう一度観直したいと思ってるのです。
余談
現代アニメ史に対する庵野監督の評価、みたいな見方しても面白いと思うんですね新劇場版シリーズ。
そうすると取りこぼしてる技術は大体『ポプテピピック』が回収してますんで。
よもやクソアニメと並べることになろうとは、という(笑)