[anime] 3月のドリフド嬢。

しばらく退院できなさそうなので、発信は基本こちらのみになります。

とりあえず追っかけてるアニメのうちから三つ。

『3月のライオン』

漫画の文法をかなりそのまんま、それでいてアニメらしい表現に落とし込んでいるというのがとっても心地よくて。原作の生活漫画っぽい部分は大分カットされてるんで、ストレートに物語として楽しめる感じ。

ある種の天才たちについての物語なんだけど、戦う人たちの物語として体力勝負があって、でも根性論ではなくメンテナンス論だったりするのが羽海野チカらしいというか。その辺は曽田正人『昴』『MOON』や日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』『少女ファイト』あたりを思い出してみるとまた面白かったり。

何より直接的にも間接的にも「疲れたら飯食って風呂入って寝ろ」という人生訓を、ガッツリ書いてるあたりが実にリアルであります(笑)

あと音が好きです。芝居も良いし……ああ、いや先生が忍野メメすぎる部分だけ、ちょっと引っかかってますが(笑)

原作読んでた時はもうちょっと軽やかなイメージだったので。その辺みんなはどう感じてるんだろうかと思ったり。

『ドリフターズ』

「ぞるぞるぞるっ」ってのをアニメに持ってきてるんだけど結構ゴリ押ししてきてる感が強くて、でもそれはそれでヒラコー漫画らしくて面白かったり(笑)

福本作品の「ざわ……ざわ……」からの流れとして、他にまた出て来るかなァ。

血なまぐさい表現を極力避けずに描いてるあたり、ホント「見たかったモノ」を作るのが上手いというか。ヒラコー作品自体がそういうカラーの作風なんで、この辺のさじ加減はさすがOVA版『HELLSING』のチームというか。

崩し仮名ベースで表記されたエルフ語を、普通に異言語として喋らせてたのがちょっとだけ残念だったかも。なんかこう、もうちょっと「よくよく考えると分かる」的な表現にできなかったかなーとか。母音を一音ずつズラずとか。キャストが死ぬか。逆さ言葉とどっちが地獄だろう(何)

妥当な作りなだけあってコメントする部分があんまり無い。原作のちょっと重ったるい解説台詞の部分が、音にするとホントに長ったるくて時に盛り上がるわけでもないというのが厄介。その他細かく取捨選択と編集について整理していくとナンボでも書けそうだけど、前提を整えようと考えるだけで億劫なのでその辺は保留。

信長いいなァ(笑)

にしてもオープニングはこれ、耳に残ってしょーがないっすな。

♪ Na Na Na Na Na Na Na Na Na Na

『バーナード嬢曰く。』

フリークの暴走長台詞を半笑いで聞くアニメ(笑)

キャラデザがなんか、こう、えー……いや悪くはないんだけど残念というか。特に5話の『さまぁ~ずの悲しいダジャレ』のエピソードは、原作の画面の良さがどうしようもなくぶっ刺さってるので小奇麗にされるとなんか違和感が……という。

いやまあそういう話も(映画化は別物として見ないと等)作中にあって、別物として見ないとねって話ではあるんだけど。

あと「雨宿り」エピソードの「貸した本に変なクセがついてたから貸す用にしてもう一冊買う」ってのは、前に知人に話したら「神経質すぎ」って言われたんだけどそういうもんなんじゃろか?

それと二段組ってそんなにハードル高いのかしら?

……とかまあ、こう、原作何度読んでも毎度毎度ザクザクと刺さってきたアレが舞い戻ってきやがった! という(笑)