[diary] 色々遊んだりだり

こっち来ても「週末はゲーム会」という生活に変わりありません。

ある意味とっても贅沢三昧(笑)

いやまあ原稿のスケジュールなんかは日本にいる時と変わらないんで、決して遊ぶ時間が増えたわけじゃないんだけどね。

省力化バンザイ。

今回はインディーズ中心

「◯◯中心」を「◯◯センター」的なニュアンスを想像してしまうのは『KOWLOON’S GATE -九龍風水傳-』のやり過ぎです。シャァセンセイウラナイウラナイウラナイ(何年引きずってるんだホントに)

ゲーム仲間と会う都度、定番ネタとして「最近の日本のゲームシーン」的に、近年発売された日本語の(主にアナログ)ゲームを紹介してるんだけど、今回はインディーズ中心ということで、手持ちの同人/小ロットのタイトルをいくつか持ってきたりしました。

まあ時間的な比率で言うと、どうしても TRPG が多くなるんだけどね。よりスマートなゲームなら、テキストを翻訳してコンポーネント渡して一回遊べば概ね片付くし。いや、もちろんローカライズの障害としてありがちな、文化面の解説なんかは必要になったりもするんだけども。

毎度思うんだけど、こうしてゲームに文化/慣習を埋め込んで伝えるってのは、わりと有効な手段だよなーとか。あるいは(日本の)選挙をカードゲームにした『MAYER』とか持ってきても面白いかもしれない*1オタクの生態をシミュレーションするゲームとかは既に有りそうだ。それをもっと大振りにすれば LARP になったりするんだろうなァ。

閑話休題。

今回のタネは

前回来た時にちょっと話題にあがった「ミニマリズム」のタネとして、今回は TRPG 枠で『おまじな大饗宴』『ガラコと破界の塔』『TV’s HIGH』の 3冊。あとミニマリズムの真逆を行くものとして、分厚いルールブックの『ログ・ホライズンTRPG』 (Amazon)を持って来ました。

『おまじな大饗宴』と『TV’s HIGH』は「ローカライズの難しさ」が全面に出てるタイトル群なので、持っては来たけど今のところ遊べたのは「究極執刀アスクレピオス」の一本。これは普通にゲームとしてプレイ出来るし、SF層からは『Fantastic Voyage*2Fantastic Voyage = 映画(邦題:ミクロの決死圏)』めいた解釈で、またオッサン層からは『Life and Death*3Life and Death = 昔のPCゲーム』、若い子からは『超執刀カドゥケウス*4超執刀カドゥケウス = コンシューマ・ゲーム』というダイレクトな認識で好感触でした。(早速 DnD にコンバートする方法を考えてるヤツがいたり(笑))

次は『TV’s HIGH』から「Twilight Fugitive」を遊ぼうって話になってるんだけど、メンツが集まってないので保留中。

他のも遊んでみたいんだけど、とりあえず先に別のタイトルをプレイ中。しかし「メガネリオン」とか「死亡フラグTRPG」とか「モニョモニョさんまぁ~ず2」とか「たすけてイソーロー!」とか、国外で遊ぶにはハードル高すぎる(笑)*5いや死亡フラグとかはコッチにもあるんで無理じゃないんだけども。

『ガラコと破界の塔』はとりあえず一回フリーでプレイしてみて、感想戦で「昔の“ボードRPG”ライクに遊べばいいんだこれ」って意見が出たんでリトライしたら盛り上がりました。どういうロールプレイをするのか、言い換えると「いかに無駄口を叩くか」のさじ加減を計りづらかったんですな。ガチガチのデッキビルド系として遊ぶだけじゃ、バックボーンのステージ設定が勿体無いっていうね。終了後にデータッキー連中がデータ解析してバランシングを考えたりしてました(笑)

『ログ・ホライズンTRPG』はフルスクラッチにすると面倒だから、簡単なスターターキットで解説するに留めたんだけど、ヘイト管理にはやっぱり興味を持った人が多かったり。とはいえコレは僕もほとんど遊べてないので、とりあえず「こういうのがあるよ」って紹介をしただけ。興味持ったのが自力翻訳しようかどーするか悩んでたんでルールブックはプレゼントしました。後で買わねば。

お返しに『FATE』とか『Dangeon World』とかの軽量なインディーズタイトルを教えてもらったり、『Apocalypse World』やったりしました。

こっち来た時しかプレイヤーやってない気がする(笑)

TRPG とミニマリズム

夜、アルコール入れーのカードプレイしーのしながら話してたんだけど、こと TRPG とミニマリズムの相性って、エキセントリックな(そしてニッチな)フィールドを狙ってハイコンテクストになりやすい傾向があって、それがローカリゼーションの難しさをなんたらかんたら、とかそんなところに落ち着きました。

『フォルクロア』みたいなフレームワークと噛み合わせて、逆に「TRPG ってこういうものでしょ」っていうハイコンテクストを多用する方法とか、あとはムーヴワーク*6FATE, DW等とワードワーク*7サイコロ・フィクション等の違いとか……まあ色々と可能性について話したんだけども。

ミニマルなゲームが増えるってのは、その文化圏がある程度成熟した証拠じゃないか? って見方もあるんですね。輸入品のグローバリゼーションを必要としなくなるというか、地産地消が可能なマーケットになるというか。そうやってニッチ方向に掘り下げながら、今度はローカル限定のハイコンテクストなゲームを、いかに異文化圏に通用するようローカライズできるか? みたいな話に進んでいければ「先」があるんだろーなー、とか。この辺は近年(TRPG 以外の)アナログゲームで進んできた印象。今年の SPIEL の結果とかさ。

毎度のことながら、これがどんな形に結実するかは知らない(笑)

References

References
1 オタクの生態をシミュレーションするゲームとかは既に有りそうだ
2 Fantastic Voyage = 映画(邦題:ミクロの決死圏)
3 Life and Death = 昔のPCゲーム
4 超執刀カドゥケウス = コンシューマ・ゲーム
5 いや死亡フラグとかはコッチにもあるんで無理じゃないんだけども。
6 FATE, DW等
7 サイコロ・フィクション等