Caution!
本記事の頒布情報等は以前のものであり、当該イベントは終了しております。
同誌に関する情報は、以降“Lab > 化石的ゲームマスター読本1”を御覧ください。
氷川さんのサークルの方でちょっと紹介していただいてたので。
自分でもちゃんと宣伝しなくっちゃ! ということで、アレコレ書いてみようかと。
ページの内容
先に書いておけと言われたので
宣伝なんだから先に書いておけと言われてしまいまった(笑)
委託先
委託先は前にも書いたとおり、今年の夏コミの氷川霧霞氏のブースにて。
- 氷川TRPG研究室 : 8月15日(金) / 東館 / コ-56b (→twitcmap)
サイズ
- 新書判
- 234 ページ
頑張りました(笑)
外観
……うまく写真とれないんで表紙の原稿を PNG にして――
――とってもシンプル(笑)
頒布数
30部未満。(確か28部)→32部(数え間違いしてた模様)
お世話になった方へ献本したのと、あと身内で思ったより捌けてしまいました。
お値段
- 単価 : 1,000 円(会場価格?)
とりあえずこんな感じ。
今までにいただいた感想
ありがとうございます。
ひとり語りしてみよう
でもって宣伝しろ、購買意欲を煽れって話なんですが。
宣伝って苦手なんですよね。帯にコメント寄せるくらいならともかく。
そんなわけで「宣伝」という考えは速攻で投げ捨てて(笑)、たらたらひとり語りをしてみようかと思います。
そもそも『化石的ゲームマスター読本』って
何なの? ってところから書いてみましょうか。
これは自分のプレイグループの会報に書いていたテーブルトークRPGのエッセイのうち、特にゲームマスターとして知っておきたい事柄について再編集した同人誌です。
学生さんたちで構成されたグループなんで、卒業、進学で離れていく人もいて。実は僕自身、子供の保護者としての参加だったんで、子供の卒業に合わせて縁遠くなることは分かっていて。そんな折に「卒業記念に一冊まとめませんか」という話になって、じゃあ一丁やったろかい! と。
で、腕まくりして書き始めたら単なる編集版から増補版、増補版から改訂版へと転がっていき、最終的に「ほぼ全編書き下ろし」になったのが同書となります。バカです(笑)
そのグループが元々“創作”畑の人間を多く擁していたため、「物語るツールとしてのテーブルトークRPG」みたいな視点が混じっているのが、特徴といえば特徴でしょうか。
なんで「化石的」?
これは本書の内容が、今や過去の遺物とみなされるようなものまで含んでいるためです。
いわゆる“冬の時代”以前のレトロなタイトルまで射程に入れて、今の遊び方と昔の遊び方、そのどちらも等しく取り扱うために「化石的」と銘打ってみました。
昔の遊び方が、常に今の遊び方に劣っているかというと、それはある価値観においてはその通りなんだけど、別の価値観によって考えるとそうでもないと思うんですね。
たとえば『レッドドラゴン』みたいなゲームは、今のミニマリズム志向からするとアウト判定でしょう。ですが必要な資源を贅沢に突っ込むことができたなら、ああしたゲームをリッチに楽しむこともできるわけです。それはそれで、ミニマリズムとはまた違った、贅沢な体験として肯定できるものでしょう。
そういった発見をしてもらえたらいいなー……なんて想いも、「化石的」という言葉に含んでたりします。
で、肝心の内容は?
内容は全八章。とりあえず章立ては――
- テーブルトークRPG
- ゲームシステムの基礎知識
- ゲームシステムの選び方
- セッションの準備
- シナリオの基礎知識
- シナリオを作る
- キャラクターを作る
- セッションを運営する
――こんな感じです。(完全版PDFは→こちら)
テーブルトークRPGの[遊び]をデザインする上で必要となる様々な要素について、一歩引いたところから整理しています。まあ「一歩引いたところから」と言ったところで主観が除けるわけもなく、自分のマスタリング経験から得た情報も入ってるわけですが。
自分がゲームマスターとして感覚的に扱ってきた事柄について、なるべく言語化してあります。もちろん抜け落ちている視点もあると思いますが、意識的に扱える事柄について、そのおおまかな枠組みについてはまとめられたんじゃないかと。
何が狙い?
で、それが何を狙ってのことかというと。
ゲームマスターが「自分はどのようにマスタリング/セッションデザインをしているのか?」ということを確認したり、他のゲームマスターの方法について検討したり、そうした中からより自分に合った方法を探したりする際に役立つんじゃないかな? ということ。
ゲームマスターに呪いのようにまとわりつく言説があるじゃないですか。「ゲームマスターは参加者を楽しませなければならない」みたいな。アレに対して、「そう努力することは吝かじゃないけど、知識を持ってちゃんと役割分担できれば、ゲームマスターじゃなくても参加者を楽しませることはできるんじゃね?」ってのを考えて欲しかったんですね。
なんでまあ「ゲームマスター読本」と銘打ってはいるものの、プレイヤー専の人が読んでも価値があると思います。
自分がテーブルトークRPGを遊ぶ中で、どんな役割/ポジションを果たしているのか? 果たすことができるのか? そういったことを理解すれば、より良い(他の参加者たちに呼ばれやすい)プレイヤーになれる……かもしれません(笑)