書かなかった? ってか、書かされなかった? 自分に宛てた手紙。
小学生の、低学年かそこらでやっただけで終わってるような気もするんだけど、ある程度の年齢になってからやってみると、逆に面白い。
たとえば「自分に宛てたラブレター」とか。
自分を自分で口説き落とす。まあ言われたいことのオンパレードみたいなラブレターにしてもいいだろうけど、実際にそんなのが来たら逆に、送り主がちょっと不気味に思えたりもするでしょう。いらん事まで書いてあったら「こいつ、ストーカーか!?」ってなもんでして。なのでまあ、リアリティを追求しようとすると、あんまりそういう手も使いにくい(笑)。
いかに自分の関心を誘うか? いかに自分に興味を持たせるか? なんてことを考えながら書いてみると、わりと面白い。
同じように、何かしらの作品を作ってる人なんかは「自分に宛てたファンレター」なんてのもある。
自分の作品に対してどういう感想が欲しいのか。どういう希望とか要望とか、ファンの視点からのコメントが出てくるのか。出てきて欲しいのか。あるいは叱咤激励として厳しいツッコミがあったり、ものすごいダメ出しがあるかもしんない。そういうシミュレーションをしながら何種類かのパターンを考えて書いてみる。
作品の何を見て欲しいのか? どう伝わって欲しいのか? ちゃんと書けば浮き彫りになります。
……っていうのを高校時代、当時なんだかんだで付き合いのあった放送作家さんに教えられて、実際に取り組んでみて確かに「面白いなー」とか思ったのを思い出したんで書いてみる。最近は全然やってないけどね。
こないだの、学校の先生とちょっと出かけたときにこのへんの話をしたら、思った以上に反応が良かったんで(笑)