[diary] ハゲ紳士の呪い(笑)

 というわけで、リハビリもそこそこ順調に進んでいて、ようやっとこっちも解禁ということに。
 ……いやまだ解禁じゃないんだけど、指先のトレーニング代わりにキーボード叩いてます。歩くくらいは大丈夫なんですが、どうも指先くらいまで細かいところになると、コントロールしづらくて。
 脳出血やっちゃったんですが。
 超痛かった。

 残ってる症状はあれです。
「頭が悪くなった」
 いや元から悪かったって話もありますんで、この場合は、
「前より一層、頭が悪くなった」
 ……という方が的確かもですが(笑)

経緯?

 どういう経過かというと、あらかたはこんな感じです。
 去年末に別の疾患で入院して、手術して、しばらく安静にーってんでダラダラ休みつつボヤボヤ研究ノートの解読*1[解読] = 恩師の研究ノート。名詞やら動詞やらバラバラの言語で書かれてて読むだけで一苦労。を進めて、退院して、まあ本調子じゃないまでも普通に動ける感じになってきたんで、じゃあそろそろ仕事するかと書斎に入って委託してある仕事の資料ひっぱり出して、相関図とタイムシートとスクリプトとコンテを吊るしてモニタ3台付けて、今度一緒に仕事する人の前の作品を流しながら、疑問と推論を片っ端から手元のPPC用紙に書きつつ、ヴォルビック飲みながら急に思いついたイメージをやっぱりPPC用紙に書いてたところ、バス停の下に立ってる紳士をハゲにするかどうしようか考えてたら急に痛み出して。
 なんかもう痛いということしか考えられんで、ぶっ倒れて唸ってたんだけど、まあ折悪くあれなんですね、ちょうど人が出払ってた。で、まあそのどれくらい唸ってたか、後遺症の少ない現状を考えると短時間だったのかもなんですが、長女が見つけてくれて、救急車呼んで再入院、手術に至った次第です。ドクターが言うには軽度だったらしいんだけど、いや、超痛かったよ?

 んでまあ、あれです。頭の手術なんで当然、頭髪は剃られました。
 一時的に巨大な円形脱毛症状態だったわけです。
 つまりこれはあれだ、

 ハゲにされた紳士の呪いに違いないと(何)

 後でPPC用紙を見たら、丁度自分が剃られた場所だけ髪が描いてなかった……とかだったらネタになるんだけどなあ(笑)

現状

 術後はしばらく点滴生活で、その後も生活機能回復のリハビリやってます。
 それで思ったのが、「二足歩行ロボットが長いこと作れなかったわけだ」ということ。前に右大腿部をやった時なんかに漠然と思ったんですが、今回はしみじみ実感しました。歩くって当たり前のことみたいだけど、実際には幼児期に呆れるほど訓練して身につける技術なんですよね。後遺症もそれほど無くて、さっきも書いたとおり「前より頭が悪くなった(笑)」程度のもんなんですが、まだちょっと右半身の動きが悪くて筋肉を変に使っちゃうんで疲れます。加えて腰に蓄積してたダメージなんかもあって、なんかもう体の使い方がバラバラに。ちなみに、走るとコケます。体操やりなおしだなぁ、こりゃ。

愚痴

 なんかもう、色々と焦っちゃうんですよね。
 「やりたい事は早く全部やらないと、いつ死ぬかわかんねェからなァ」って気分もあるし、でもそういう「生き急ぐ姿勢が早死の原因にもなるんじゃねェかなァ」とかも思うし。

 そうやって考えてみると、経済活動に属すること――収益の出る、いわゆる「仕事」――ってのは、まあ大体が誰かしらに委託できるんですよね。自分がコケてもフォローがあるように組織化するから。まあ組織化するために経済活動にするって面も、少なからずあるんですが。
 そうすると、むしろ仕事に属さないこと、趣味とか遊びでやってることの方が心配になる。だからそっちに専心しようとすると、でもそれって経済的には収益を出せないものだから、基本的に浪費なんですよ。その浪費分を補おうとすると、結果として仕事の方にも力を入れざるを得なくなる。ものすごい雑な話をすると、仕事だけならコスト 1で済むのに、趣味だと結果的に仕事にも注力する必要があるので、趣味と仕事でコストが 2倍かかる計算。
 まあその趣味的活動が仕事につながってたりするんで、まったくの浪費って話でもないんですが、何にせよ「趣味」ってやつには金がかかるって話。
 そう、金かかるんだけど、それは仕事にもつながることなのです。

 だからその、認めてくれたっていいじゃないかと思うんですが。

 書庫増やすの(笑)

References

References
1 [解読] = 恩師の研究ノート。名詞やら動詞やらバラバラの言語で書かれてて読むだけで一苦労。