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なんてゆーか、やっぱイイよねこの作品。
今巻も読み終わってほっこりしました。
なんか元気がもらえた気がするというか。色々イイ。
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**脇役のお話
今巻は脇役のお話。まあこの作品において「脇役」って言えるキャラってスミスとか横溝とかその辺くらいしかいないよーな気がするんだけど、とりあえず主人公が「何ていうか…/扱いがこう…/雑だな…/って…」と埋草ページで呟いちゃうよーなエピソード群。
いやちゃんと出番あるとこはあるんですが(笑)
で、毎回やっぱ見どころというか、スッと心に入ってくるモノがあったりするのですよ。
全部語るとエライ量になるので、ここではエピソード「夏休み」についてだけ。
***スッキリ解決することのない話
ひなちゃんのいじめの話。
高城は結局これといって態度も変わらず反省もなく、大勢としてはスッキリしない終わり方になってるんじゃないかなコレって。
ただまあ個人的にはこの終わり方は好印象というか、好きです。
「甘やかされて育った」っていうのがどういうことなのか。いや高城母のあの態度を果たして「甘やかし」と評価すべきかどうかは分からんのですけどね。子供をあくまで自分の分身として、あるいはアバターとして扱っているとしたら、そこにあるのは家族愛なのか自己愛なのか分からんわけですし。
まあたぶんこいつはこいつで自分のアバターというか便利使いできる(たぶん互助関係にあると決めつけている)母親に、問えば何かしらの答えになってない反応があって、でもそれによって自分で考える必要がなくなったから、深く考えて自分で答を出す必要がコレまで無かったんだろーなーという。それによって不安を解消していた部分があって、しかしそれだけでは解消しきれないモヤモヤに振り回されて暴れて、暴れられなくなって溜まったモヤモヤを、今度は教師にぶつけてみた。
で、見放された。
社会的な制裁は今後、内申書が進学先に届けられて、そこで何かが有るかも知れないし無いかも知れない。分かりやすい罰を受けることは無いかもしらんけど、ずっとぬくぬくと守られ続けてきたのに、急に見放された/取り残されたという体感があれば人間、変わらざるをえない。
たぶんその感覚はあるんだろーなと思うのですね。あの表情と、徐々に引いていくカメラとを見てると。
そんな繊細なやつじゃねーよって見方もあるかもだけど、こいつは徹底して自分のことしか見とらん分、自分の傷には敏感なんじゃねーかと。本人にとっては十分すぎるくらい重い罰だったと、将来的にはそう自己診断する(そして自分の歪みを責任転嫁する)くらいのダメージ。
もちろんズンバラリンと勧善懲悪でスッキリしたかった部分もあるんですけど(笑)
でも多分それだと急に単なる絵空事になっちゃっただろーなーというのもね。あるわけです。
***余談:オバカ悲喜こもごも(笑)
余談ですが。
好きな作品って大体読んでると「この画イイなァ」ってのがあるんです。
「これがいいんだ!」っていう、なんか、うん。
アレだ。森薫女史のコダワリ的な。「そこが大事なんです!」っていう(笑)
この巻で言うとそれは 41 ページ左下のコマの、あかり姉ちゃんがお盆持ってるカット。
この、ここ! この肩の詰まり具合!
中指と薬指が伸びてて小指と人差し指が、この、こう! これね! そう、これですよ!!(笑)
……と長女に熱弁したら軽くヒかれました…orz
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