[comic] 荒川弘×アルスラーン戦記

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別冊少年マガジンで荒川弘の手による漫画版『アルスラーン戦記』の連載が始まったわけですが。

しょっぱなから「え、これどこのシーン?」だったのでした(笑)

もしかしたらカッパ・ノベルズ版では入ってるエピソードなんじゃろか?(角川文庫版しか読んでない)
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***感想、といっても

正直に告白しますと、最初に思ったのは「思ったほど迫力が無いなァ」でした。『銀の匙』のばんえい競馬みたいに、合戦シーンはもっとスミの効いた画面でゴリゴリ描いてくると思ってたので。それがなんかちょっとこう、描き文字で盛ってる感があって軽く萎えちゃったのです。

……とはいえそれは単にカラーだったからかも知れません。実際その後、普通にスミ1色になってからの画面はいかにも「古代の戦闘」って感じで良かったし。

そんなわけで最初はちょっと拍子抜けだったんですが、そもそも自分の知らなかったエピソードなので、これがどういう意図で作画されたもんなのか分からんのですね。もとより原作もあくまでドラマ仕立てで、会戦の描写ってあんまりカッチリやってない印象があるし、そう考えると戦闘行動の無神経さと無慈悲さだけはハッキリと、それ以外の会戦のイメージは薄らボンヤリ、というのも原作のイメージ通りといえばその通りかもしれず。

なので「どう料理するつもりなのか」「どう表現してきてるのか」というのは直接的には判断が付きませんでした。(そもそも幼少期のアルスラーン王子のエピソードとか覚えてないし)

ただ、その後の展開についてはハッキリと「まず自分(荒川弘)の作風に寄せることから始めてるなァ」って印象を持ちました。

ハガレンのラッシュバレーでの追っかけっこ(カルバリン砲はロマン!!)とか。ああいう町並みのイメージだと、一度はやってみたくなるよね。

自分は80年代のジャッキー・チェンを思い出したんだけど、友人はディズニーの『アラジン』を思い出したそうで、軽いジェネレーションギャップを感じたりしましたが(笑)、それはさておき。

そんな風に(一冊単位で読み返すことが可能な)文庫小説とは異なる、連載漫画として自分の作品世界の文法に落としこんでいて。そうして当時の「パルス王国の常識的なアルスラーン殿下」のスタンスが有り、軽いスラップスティック込みのアクションで退屈させない対話が有って、丁寧に世界観のセットアップをしながら、後の逸脱者/革命者アルスラーンにつなげている。

うん。こうして書きながら整理してたら、改めて流石だなァと思いました。

言葉にしてみるとスゲェな。
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