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内輪向けに書いた初級シナリオ生成ガイドを『シナリオ作成大全 vol.2』に寄稿するべく、細々と「完全自作シナリオを手がける前に」として再編集してたんですが、どーも上手くまとまらないなーと悩みつつ概論まで書いたところで試しに読んでもらったら「これ読んでもシナリオ作れそうに見えない」と言われてしまいました(笑)
なので加筆修正ではなくイチから書き直すことに。(まあ使える部分は使いまわすけど)
〆切がまだまだ先だからこその贅沢プレイです(笑)
嗚呼……自分でボツらせていいってスバラシイ!!
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***自分なりの「初心者向け」
書きながら考えてることは「初心者向けってなんだろう?」という話なのですね。
僕自身は「好きにやればいいじゃない」という人間なので、読者がこの記事をきっかけにシナリオの自作を始めるようになろうが、あるいは挫折して二度とシナリオの自作をやらなくなろうが知ったこっちゃないのです。それは結局のところ当人の努力と熱意次第であることは、この努力というものを毛嫌いしている僕という人間が読み散らかした、様々な入門書の山が証明してくれています(苦笑)
そんなわけで、「先のことなんか知ったことか!」というスタンスで、それでも「初心者向け」ってなんじゃらほい? と考えるとまあ、「努力と熱意を促すもの」であり「それを邪魔しないもの」だろーなと。一言にまとめると――
”「ちょっとやってみようかな」と思うもの。”
――これですわ。
それは「簡単なもの」とは限らんのですね。
ただし「分かるもの」であり「可能なもの」である必要はある。「これくらいならまあ、なんとか」という感覚が持てるもの……といって、実は分かり易すぎても困るんですが。
たとえばいわゆる「Hallo World」から順に、丁寧に小さく小さくスモールステップを提示され続けていると、どんどん読み進めるのが億劫になっていくのですね。読んでる間は「あーわかるわかる」ということで飛ばしてしまう。丁寧で平易な言葉だからなんとなく分かる気がするし、分かっていることにいちいち手を動かすのも面倒だから、実践しないまま読み飛ばしていく。そしていつの間にやら分からないところに踏み込んでいる。方向音痴ならぬ学習音痴というか。
……うん。まあその、何度も繰り返してることなんで(苦笑)
そういう不真面目さで道を踏み外しちゃう人たちを減らすにはどうしたらいいのか? ということを考えるのが、たぶん作り手側から提案する際の「初心者向け」なんじゃなかろーかと考えてみたりしたわけです。
なにしろホビーなので、アカデミックな「初学者向け」と同じ路線で考えちゃイカンかなとか。
それに本気でヤル気があるならまあ、どんなに難解だろうが何度でも突撃してくるもんですので、放っておいても良いだろーよというのが僕の結論です(笑)*1まだ日本語が不自由なレベルの留学生が、大江の『小説の方法』にトライしたりもする世の中です。お陰で高校時分に筆写した挙句「わけがわからん」と投げ出した、あのテクストを読み返す羽目に…orz
***無駄にハードル上げちゃったかもしれない
ま、これまで悩んでたスタンスが、よーやっと固まったぞという話。
しかしそのラインで書けるかは別問題。
理想は高く、しかし時間も技術も有限なのである(笑)
そんな次第で、後は「どこまでの熱意を汲み取って」「どの程度の努力を要求するか」のボーダーを考えながら、細かいところから始めてみるべくプロット再構成中。いっそゲームにしちゃうのも悪くないかと考えたり、それはそれで面倒だと考えなおしたり。『物語の体操』じゃないんだから。
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References
↩1 | まだ日本語が不自由なレベルの留学生が、大江の『小説の方法』にトライしたりもする世の中です。お陰で高校時分に筆写した挙句「わけがわからん」と投げ出した、あのテクストを読み返す羽目に…orz |
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