[RK] 『流亡の王国』におけるゲーム編制のコツ

 オフでは当面『流亡の王国』しか遊んでる余裕が無さそうなので、そっち関連のエントリ中心にする予定。より具体的には「やりたい事」と「やっている事」、そして「やって欲しいこと」の三点です(笑)
 まあ、『流亡の王国』が遊べるだけでも贅沢だと思うけど。

別のスケールゲームにも目をやって

 ビッグゲームをやるときは、まあ大抵がスケールで区切って多層構造にするわけですが。
 今回の『流亡の王国』にしてもそれは同じで、最大級の「国家」スケール、中間の「集団」スケール、最小の「個人」スケールの三層構造になっています。また、使用するルール自体も違っていて、国家スケールはカードゲーム、集団スケールはボードゲーム、個人スケールは RPG なんて具合に。
 やってることは、概ね『太閤立志伝V』とか『三国志X』とかのスケールで、レベルごとに扱うリソースが異なります。まあゲームシステム自体が違うんだから当然なんですが。(さすがに『太閤立志伝』みたいに、一人のキャラが近畿地方を半月ばかり行商するだけで城の増築と新田開発に必要な資金を稼ぎ出す、なんてことは不可能だけど)
 で、ここからがまあ裏技というか、プレー上の重要なポイント。

 自分ひとりで解決しようとしないこと。

 ここでいう「自分ひとり」というのは、キャラクターのことでもあるし、プレイヤーのことでもあります。まあ個人スケールの TRPG ではキャラクター≒プレイヤー同士が協力するのは当然ですが、それだけではなくて、ゲームスケールの違うプレイヤー同士が協力すると、相互に影響し合って目的達成をショートカット出来るようになります。

 たとえば個人スケールのキャラクターが傭兵で、「目的:戦争で名を上げる」ことを目的とします。この目的を達成するためには、国家スケールまたは集団スケール、あるいはその両方の目標を「戦争を起こす」としてしまうのが手っ取り早い。
 しかし戦争を勃発させるには、それなりの準備(敵国の情報を探る、武装を整える、訓練を施す、兵站を確保する等)が必要になりますし、弱小国家が隣国に戦争を吹っかけたところで、あっさり鎮圧されてしまうのでは「名を上げる」ことは出来ません。
 戦争が長期化する、あるいは一回の傭兵が名を上げられるだけの土壌を整えることが必要です。

 あるいは国家スケールのゲームで「目的:自国領の財源を確保する」なら、とりあえずは「リソース/財源」の計算式がありますから、その計算式とにらめっこしながら考えるのが常道です。しかしより劇的な向上を目論むのであれば、たとえば集団スケールで農業や鉱山の開拓技術を研究する集団を作って活動させたり、個人スケールで〈異界〉に潜って〈魔法〉探しをしてみるのも良いでしょう。
 ただし集団の運営には資金が必要になりますし、優秀な人材も必要になります。それには知名度を上げたり、学校を作って教育すること等が必須条件となります。国家スケールで資金援助をすることもできますが、「独裁」や「根回し」等のカードを場にセット出来ないと、特別会計には制限あることをお忘れなく。
 また、個人で〈異界潜り〉をするには複数の〈秘紋〉が必要ですし、それらが揃ってたとしても大きな危険がつきまといます。やはり事前にさまざまな準備が必要になります。

 ……ということで、『流亡の王国』ではプレイヤー自身が「やりたいこと」を設定し、関連しそうなリソースの操作方法を考える、という遊び方を想定しています。
 「やりたいこと」が決まらない人は、とりあえず誰か他のプレイヤーの野望を手伝いながら、分業で担当したセクションとか、プレー中に興味を持ったネタに挑戦してみるとヨイのではないかと。この際マッチポンプもアリです(笑)
(まあ自作自演は他のプレイヤーの協力を得にくいんで、達成難易度は自然と高くなるものだが)

 やりたいことがあって、でも関連リソースが分からない、という場合は聞いてくれれば答えますんで、専用掲示板の方でお気軽にどうぞ。>プレイヤー諸氏