[Review] 放課後奇譚RPG

 ホラーRPG の中でも最軽量のシステム『放課後奇譚RPG』を、久しぶりにプレー。
 データッキーなシステムに疲れたというので、気楽に遊べるものをチョイスしました。

久しぶりに遊んでみた

 で、インストが 10分で終わって「ほんとにこれだけで遊べるのか」と驚かれる(笑)
 いやまあデッキ構築型システムばっかり見てるとそう思うかもだけど、別に数字の駆け引きだけが TRPG の楽しみじゃないからなァ。

 『放課後奇譚RPG』は怪異リストが結構いろいろ載ってるんでネタに困らないし、情報収集がそのまま探検になるから、普通にテリングできれば楽しく遊べちゃうモノですよ?
 基本的にはダンジョンアタック型のシナリオモデルになるんだけど、キャラがプレイヤーの等身大かそれ以下というヘナチョコだから、大したこと無くてもギャーギャー騒ぐことになって、必死こいて逃げ回りながら謎を解かなくちゃいけない。
 こんなゲーム、他ではめったに見られない。
 デザイナーが「おばけ屋敷です」と評しただけのことはあります(笑)

 今回、一番盛り上がったのは「階段が坂になる」怪異。
 「いやそれ怪異なのか?」とか「ドリフじゃねーか」とかツッコミも入りつつ、そこを上らないと目的の御札が手に入らないってんで強行突破を敢行。

 まずは普通に全員ダッシュで駆け上がる作戦で失敗。
 一人が顔面打って流血騒ぎ(鼻血)でバタンキュー死の行進。
 次に「最初に運動神経の悪い二人が上ろうとしてトラップ発動 ⇒ 運動神経のいいやつが一気に坂になった階段を駆け上がる」作戦に挑戦するも、やっぱり失敗して顔面クラッシャー追加。
 それならってんで最後は「坂になった階段に寝そべって人間梯子を作る」とか、要するに倒れた仲間を足がかりにして一人分ずつ上に伸ばしていくわけですが、色々とアホなロールプレイが頻出してゲラゲラ笑いながらよじ登っていきました。

 キャラは大真面目なんだけど、プレイヤーは笑いが止まらない不思議(笑)

推薦文っぽい何か

 今遊ぶなら『ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー』の方が、同じような内容でシステム的に遊べる要素のサポート範囲が広いんでオススメだけど、こちとら古本屋でもたまに見かけるし、BOOKOFF なんかならまあ 105円コーナーですよ。1回遊んで「あー面白かった」で終わらせても構わないくらいの話。
 データとにらめっこするのに疲れた人には、この手の超軽量システムがオススメだったり。
 勝ち負けの達成感では劣るかもしれないけど、楽しい時間を過ごしたいだけなら、これで十分だったりもするんですよね。

 キャラが等身大で、やることもシンプルなんで、TRPG 自体が初めてって人にもオススメ。
 子供の学校の先生に TRPG を実演したとき、最初に使ったシステムだったりもします。