[5min.] 技法と術理の伝

 エントリを 5分で書くシリーズ。
 ストレス発散は必要だと思うんだ(笑)


 子供の頃にやってた諸芸の技法と術理の話で。

 技法は実践。心身をどのように動かし用いるか、ということ。
 術理は理論。技法が何故そのように機能するか、ということ。

 ひとつの術理はあまたの技法に通じ、ひとつの技法はあまたの術理を備える。

 ……なんてことを教わってたんですが。
 ところでこの技法と術理について、ひとつ面白い話がありまして。

「道半ばにして理に聡きは道を外し、
 道半ばにして技に努むは道を究む」

 修行の半ばで術理について優れてしまうと、そこで分かったつもり、芸を修めたつもりになって、修行を怠るようになる。修行の半ばではただ技法の習得に努めていれば、いずれ芸を修めることができる……とか、そんな感じですかね。
 僕はこれで脱落したクチですが(笑)

 他には

「技に秀でて理を褒めよ」

 なんてことも言ってましたっけ。
 これは人を育てる方法論みたいなモンなんでしょうけど、技法――実践力――を身につけてきた人に対して、術理――合理性――を褒めることで、技法の合理性、術理の実践について思うように仕向け、段階的に質を向上させろ……とかそんな感じなのかな。
 中国武術で功夫を積むと「いい剄が出るようになったな」なんて褒められますが、そのときの「剄」ってのはたぶん術理のことなんだろうなぁ、とか。

 教えるのは技法、褒めるのは術理、くらいで心に留め置けばいいかと。それで術理について問われても、あくまで術理は教えずに、ただ技法について教えるだけ……というのを繰り返す。まあ理論の秘匿とか、もったいぶってるとか言われそうだけど、本当に身になる教練方法っていうのはそういうもんじゃないかと。

 そしてシリーズと言いつつ今回は RPG 部の出張版だったりして、明日はあっちに書きます。

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