えー、なんか先月、今月と漫画は豊作だったなァとか思ったり思わなかったり。
好きな作品の単行本が、たまたま同時多発的に刊行されたダケなんだけどね。
えーと。とりあえず『ヒストリエ』5巻、『ヴィンランド・サガ』7巻、『桶狭間戦記』2巻のあたりは相変わらず大好物なネタてんこもりで、一気読みしちゃいました。ということは一冊につき三回ずつ通しで読んだということで、それだけでどれくらい時間を使ったのかと考えると、この日記をマネージャに見られたときの反応がちょっと怖かったりもしますが、まあそのくらいのリスクは作品に対する感謝の意ということで背負えばよろしい。
ビバ自己満足。
ページの内容
『ヒストリエ』
ご存知、岩明均先生の快作。
地中海文化圏大好きっ子としてはアナタ、これはタマランですよ。
人物名が出るたびに、どの辺り(の文化圏)の人間なのかー、とかイチイチ想像してしまいます。
「文化が違ーう」には、大笑いして泣けました。
みんな「そこは泣くところじゃない」って言うんだけど。
あれ泣く場面じゃないの?
こう言うとまたちょっと印象が違っちゃうかもだけど、誤解を恐れずに書くと岩明先生のアプローチは、「ヨーロピアン・スタイルの安彦良和先生」とか、なんかそんな印象があったりします。つまり安彦先生がもし手塚-ハリウッド映画的手法に触れなかったらどうなっていたか? といった感じの。
強烈に個人を容認するくせに、どう足掻いても「セカイ系」とは呼べないような“超”日常的な構成とか、タマランですね。この距離感にメロメロでござる。
生硬な画面なんかは、また別のテンションを作品に与えてて、その辺が面白みになるわけですが。(この辺ちょっと岡野玲子のギャグに近いかもしんない)
『ヴィンランド・サガ』
「ヴィンサガ」と略して言うと、「ミンサガ」と聞き間違われて面倒くさいのです。
いやまあそれはいいとして。
幸村誠先生の少年漫画。
無理をしてでも週刊連載したかったって言うのが、なんとなく伝わってきます。
熱いです。
たまに引きの画面でガス抜きされるんだけど、どっちかというと緊張感のある場面がかなり連続するんで、一話ごとのページ数は、週刊規模の方が合ってたんじゃないかっつー気もします。いや今でも慣れてりゃ問題ないんだけど、マンガ読みなれてない人だと辛いらしいんで。
やっぱ先に『プラネテス』読むべきだろうか。愛だよ、愛。
そしてトルケル好きだよトルケル。
何で彼はあんなにチャーミングなんだろう?
まるで“黒旋風”李逵くらいチャーミング。
まあ普段の性格は正反対だけど。
桶狭間戦記
これは怪作の類なんだろうなァ。
一部の歴史ファンの間に「この通説には疑問が残る」を広めた(笑)宮下英樹先生の、『センゴク』シリーズの外伝的な作品。
ちなみに二巻では『センゴク』の木下藤吉郎に似た中井村の均介なるキャラクターによって、「この通説には疑問が残るんですわ」とセリフパロディのネタになってたり。宮下先生、意外とオチャメなんですね(笑)
僕はもうこのシリーズが大好きでして。
合戦まみれな『センゴク』も良いんだけど、やっぱアレなんですね、僕は戦術よりも戦略の方が好きでして。そういう意味ではこの、人によっては「山場が分からない」とか「話がもっさりしてる」なんて感想を持たれるような、地味な話が大好きです。
地味じゃないんだけどね。
駆け引き一つが軍集団の運動に匹敵する、超ド派手な戦いなんだけどね。
恐るべきは人間の想像力。
僕のそいつは妄想力ですが(笑)
その他
後はまあ、まだ読んでないんですが『へうげもの』を買ってきました。
あと TRPG の都合で『ソウルイーター』を軽く通読。こっちはネタの抽出が目的だったんで、全部で 1時間使ってませんよ大丈夫ですよと断っておく。
TRPG といえば、『ソード・ワールド2.0』の初サプリ、「ミストキャッスル」が出ましたね。買いました。今さっき届いた。まだ読んでないけど面白そうなんで楽しみです。面白かったらフレーム化して、イニシャルラーニングのモジュールにしたいなァ。