Mastodon の方に、以前にハンドブック(化石的GM読本)を書いた際の手順を記憶頼みに書いたのだけど、その後ちょっと気になって探してみたら手順メモが出てきたので、こっちにも記録しておく。
だいぶ無駄な手間をかけているようにも見えるが、何より大事なのは書き上げることであって、そのためには自分を飽きさせないことが大事。工程はきれいに段階を踏んでいるが、実際には何度も前後している。
『化石的ゲームマスター読本』本文・工程表
素材を作る
書きたいことをとにかく書き出す。この段階では書き方を考えずに「〇〇について」で止めることもあれば「〇〇とは~」と文章にしてもOK。大事なのは手を止めないことと、読み返さないこと。とにかく思いついたことを書いてゆく。
(読本1では文芸部誌コラム「神話創作局」を流用)
術語をピックアップする
「術語メモ」作成
書いた内容から「何について書けば良いのか」を検討していく。文中にある術語を拾い上げて、それぞれの関連する分野を漠然と書き出していく。
分野分類を整理する
「目次ノート」作成
術語の語る分野から大分類を整理していく。ここで最初の構造化をする。
術語ごとの解説ラフを書く
「術語下書き」作成
最初に書いた素材を、術語ごとのラフに書き直す。内容が重複する場合もあるが、この段階では気にせず書いていく。
術語のマップを整理する
「術語マップ」作成
術語ごとに何にどう関連しているのかをKJ法、マインドマップで整理する。
大分類を整理する
章立てとなる大分類それぞれで何を語るのかを整理する。
ラフを書く
大分類の内容に合わせてそれぞれ術語の解説を改めて書き直す。この段階ではラフ書き。
第1校正
ラフ書きからそれぞれ何について書いているかを整理し、構文(文章フォーマット)を作る。正確さを重視し、文章主体も確定する。くどく堅い文章になりがちだが、それは語りかける文調で和らげる。
第2校正
表記ゆれの精査。校正ツールを使用してさっさと済ませよう。
取りこぼしを精査する
これまでのノート、メモを読み返して取りこぼしている要素を書き出す。これらの傾向を洗い出し、大分類を拡張するか、章末コラムを作るか、脚注とするか、思い切って捨てるかを考える。
(読本ではプレイエイド以外はほぼ捨てた)
DTPのデザインを作る
レイアウト、ページスタイル、文章スタイル、文字スタイル等の規格を作成。
(読本1はInDesignCS1、読本2はCS3だったので、ちょっと修正した)
下書きする
ラフ書きを構文に合わせて書き直す。(この段階から InDesign 上で作業する)
デザインの調整
章題が二行にならないよう修正する。
下位構造を整理する
術語を使うなら小分類(小見出し)、使わないなら箇条書きに適宜修正する。
ページ構成の確認(清書)
本文内容は極力ページ見開きごとに文章、脚注が収まるように加筆修正する。また収まった場合はページを飛ばしてしまった際に話が繋がらない(すぐ気付く)よう、収まらなかった場合は字句が切れないよう修正する。
これが清書となる。