[epitaph] 丘のかなたの彼の死の王国

 LeviATHaN の学術顧問、魔女先生が先月末、丘のかなたへ遠行されました。
 僕の方が見送ることになるとは思わなかった。
 過日、連絡をとったときは元気そうにポリスの僭主たちの話なんかをしてたんですが。

 逝かれたのは彼女の誕生日の前日だったそうで。
 そんなに四十路になるのが嫌だったのかと。
 ペルセフォネは、あれほど嫌っていた柘榴を口にしちゃったわけだ。

 まあでもあれだ、冥福は祈らなくてもいいよね。
 だって行きたがっていたところに、行けたんだろうから。
 また一人、叱ってくれる人に見放されてしまった。