久しぶりに、夢に泣いた。
嬉しくて、哀しくて、寂しくて泣いた。
他人にする話じゃあないよなァ、とか思いつつ。
かれこれXX年になります。
最初の奥さんが亡くなってから。
ああ、入籍はしてなかったんですが。
……いや今の奥さんとも入籍はしてないですけどね。
何を書くつもりだったんでしょう自分。
まあ夢に見てしまったんですよ。彼女のこと。
ああ恥ずかしい。大の男が何言っとるのか。
あと一月くらい遅ければ、命日のご挨拶なんでしょうが。
なんで命日の一ヶ月前に顔を出すかね、君は。
ちゃんと墓参りに来いよってコトですか?
当時は予定を一ヶ月前に決めてたからですか。
今は七ヶ月前なんですよ。
だから今さら言われても困ります。
ああ、もちろん墓参りの予定は組んでありますよ。
いつでも結構。
変わらず忙しなく生きてますが、夢の中だけは自由です。
だからいつでも結構です。
また逢いましょう。
でも、年を取らないのはちょっとズルいと思います。
夢の中でも、僕はきっちり老けているというのに。