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人間って自分自身でも気付いてない機能を持ってるわけですよ。
人体にはいろんな無自覚機能が潜んでるんですが、そういうものの多くは欠損の補完なんだそうです。たぶん生存競争を旨とする動物種族として、生存環境下でそれが致命的な弱点とならないようにってコトなんだと思うんですが。
脳の持つ強力な補完機能
脳味噌の処理能力ってのには限界があるわけです。
大量の情報を叩きつけられても、処理できるのは一握りのものに限られてしまうわけで。
そのくせ脳味噌には、足りない中間情報を自動補完する機能があります。
分かりやすいところで、視覚の“盲点”について紹介します。
視覚の“盲点”を認識してみる
人間、目で見えているものだけが全てじゃありません。
べつに心がどーのとかいう話ではなく、もっと物理的な話。
ちょっとこれをご覧ください。
+と●です。
……いや、そうじゃない(笑)
これで自分の視覚の“盲点”を浮き彫りにしてみましょう。
- まずはモニタに目を近付けて。
- 左目を閉じて、右目で左の + 印を見ます。
- そのままの状態で、右側の ● を認識しておきます。
- ゆっくりモニタから遠ざかっていきます。
どうでしょう。
だいたいモニタから 30cm くらい離れたあたりで ● が消える距離がありませんか?
それが“盲点”です。
目が ● を捉えられなかったため、脳が背景色である白を補完しているのです。
同じように、たとえば
● が消えて | が補完されたり、
黄色い ◎ が消えて赤い ● になったりします。
これらは脳が“盲点”の周辺情報で補完しているってワケです。