朝、仕事を終えて帰宅して、朝食をとってさあ寝ようと布団に入ったら電話が鳴った。
「クラークが」
古巣で大変お世話になった、年配の編集者が泣いていた。
僕は彼ほどクラークの著書と親しくしていたわけではないのだけど、それでも巨大な喪失感は感じた。
今年は、いや、今月は何なんだろう?
どれだけ忌まわしい一ヶ月なのか。
いや、月日に区切りをつけて認識しているのは人間の勝手なんだけど。
何にせよ、巨星がまた一つ消えたことは事実だ。
おつかれさまでした。
「2001年宇宙の旅」作者、スリランカで死去
3月19日8時36分配信 ロイター[コロンボ 19日 ロイター] 小説「2001年宇宙の旅」で知られる英国人サイエンスフィクション(SF)作家アーサー・C・クラークさんが、スリランカで死去した。90歳だった。クラークさんの秘書が19日明らかにした。
秘書によると、死因は心肺機能の不全。1917年に英国で生まれたクラークさんは、70年近くにわたるキャリアの中で80冊以上の著作と多くの短編小説や記事を執筆。1940年代には、2000年までに人類が月に到達すると予想していた。
クラークさんは昨年12月、90歳の誕生日に友人向けの別れのメッセージを録音。その中で、生きているうちに地球外生命体が存在する証拠を見たかったと述べていた。