青天井も天井

 なんだかよく分からんタイトルですが。

 僕は、幽霊だの精霊だのの類をよく目撃する人です。
 なので僕個人としては、そういうモンは「在る」とは思うんですが、だからといって「無い」という人に「いや在るんだよ実際」とは言いません。
 なにしろ信じる/信じないの論議ほど、ナンセンスな水掛け論も無い。
 個々人が信じる/信じないを決めれば、あるいは「あったら面白い」とか「いたら怖い」とか、そういう自分なりの価値基準で決めればいいことで、ぶっちゃけてしまえばどうでもいい話です。
 山間から伸びる夕日に神を感じるのも、それを魔境だと断じるのも、気分次第。
 強要することじゃない。
 しいて言うなら「信じる」という言葉を遣ってる時点で、一度でも疑念を抱いたことがあるんだろうなと思うくらい。
 直観にとって、理も論も「よけいなもの」に過ぎません。

 青天井、即ち青空は「無限」の意味を持っています。
 ……と思っていたら、実は宇宙は青くありませんよー、と科学さんが言います。
 青天井も、天井なんですよ。限りがある。
 宇宙にだって端があるらしいですしね。

 でもまあ、宇宙を青く塗ったって良いんです。
 そういう宇宙があったって、いいじゃないですか。