[掌篇] 32 : 人形のちぎれた首

 嗚呼、嘆く声が聞こえる。
 嗚呼、知っている誰かが泣いている。
 白と黒しかない空間で。
 ああ、何かを抱いている。
 目をやれば、それは白いミルク飲み人形。
 誰かが頭を撫ぜてやれば、座らない首が揺れる。
 ことり。
 首が落ちたところで目が覚めた。

お題提供ページ:小説書きさんに50のお題

後進の育て方

 中堅~ベテランのみなさん。
 後進は、自分に勢いがあるうちに育てましょう。

 ことプロデューサまがいのことをしていて良く思うんですが、自分に勢いがあるうちは、イケイケドンドンと自分ひとりで突っ走っておいて、自分がマズくなると若手に投げるベテランが多いなァ、と。
 違うだろうと。
 ベテランが勢いがあるうちに若手を使って、ベテラン自身は若手が危なかったときのカンフル剤になればいい。

 あとは若手の責任をとる。

 責任をとるといっても、若手が失敗してとった責任だから、その人自身の才能には泥がつかない。
 つまり次がある。
 ところがもし、自分がダメになったときに泥縄的に若手を投入して、それでもダメで責任をとらされたとしたら、次があっても立ち直りようが無い。
 これじゃあ若手もベテランもお先真っ暗です。

もっと勝手に「ガープス・ロードス島戦記」

 もっと勝手にシリーズ第二段。
 って、第一弾「夜明けのザリガニ」も放置状態なのに。
 まあなんですか、もっと勝手にシリーズは思いつきをデータ化する作業を、作ってる側の楽しみメインなので。
 今回のは、それなりに自信作ですが。
 でも途中。

 ガープス・ロードス島戦記。
 むかーしむかしのその昔、もっと勝手にの元ねたである「勝手にガープス」のコーナーで、けっこう早い段階で紹介されたネタなんですが、ちょっと要望があったので一週間で設計してみました。
 その割には、意外とソレらしく作れてると思いますが。
 四版も遊んでみたいなァと思ってるんで、気の入ったモノにできたツモリ。
 四版ベーシック必須ですが。(マジックは三版で大丈夫)

 またなんか思いついたら作ります。
 その前に、プロミスリングの中断ログを編集しないといけませんが。

帰国

 はたしてどっちに「帰国」したのか、という問題はさておいて。

 ワシントンは死ぬほど暑かったです。
 てか、なに。記録的熱波と一緒に渡米してたのか自分。
 ……いや別に熱波なんか輸送した覚えないし(当然)

 まあそれはさておき、あっちで「核廃棄物の減衰を加速させる技術」というのが発見されたとかいうニュースを聞いて、「これでエネルギー問題に目処がついた」と喜ぶ当人は、冷房ガンガンにかけてたりするわけです。
 20℃とかもはや寒いんですけど部屋ン中。
 その冷房の使いすぎで、ニューヨークじゃ停電騒ぎまで起こってますが。
 ……なんというか、大量消費国略して大国の面目躍如だなァと。

 で、帰ってきた日本も真夏日。
 ……どんな嫌がらせですかホントに。

一寸華盛頓

「華盛頓=ワシントン」

 こんな字書くんですね、ワシントン。
 読めそうな、読めなさそうな、まあ当て字ってこんなモンですが。
 行ってきますワシントン。

 しっかし……なんでこう、電脳網が張り巡らされた現代社会でいちいち移動せにゃならんのか。
 実際に行くのは今回だけで、今後は TV 電話ミーティングになるんだけど。
 ……にしても、最初は紐育(ニューヨーク)のはずだったんですが。
 うーむ。

【追記1】
 某 DVD 発送は手配済みなので、今週末までに届くはずです。

【追記2】
 ゲツレイカイのスケジュールも今週中にショーコ嬢から送ってもらう予定です。

【追記3】
 週末までには帰ります。

閑中忙有

 10月まで忙しくなるようなので、遊び納めの先週末。
 まあ大したこたァなかったんだけど。

 午前中、新宿でレイトショーの前売り券を購入。
 その足で秋葉原に行って例のアレ(先週見つけたアレ)を購入。
 夕方の準備があるのに、買ってきたアレのページを開いてしまう。
 一冊8,000円は、ぜんぜん高くなかった。
 ペーパーバックだけどね。

 夕方、身内で連れ立って隅田川に繰り出した。花火大会だ。
 「花火を見ずに人を見る」なんて言葉もあるけども、これなら大丈夫。
 これがまた、揃いも揃って音好きばかり。
 まるで時代劇のお大尽遊びになってしまった。
 たまの贅沢は後に響くんだけど、楽しみを控えるなんてイヤだしねぇ。

 で、終わったその足で、今度は新宿へ。
 えらい評判のいい『時をかける少女』を見るために。
 どうせ見るならレイトショーで見てしまえ、ということで朝のうちに買ったソレを持って入場。
 いろいろ面白かった。
 なんかこう、こういうの作ってみたいなと思った。

[掌篇] 31 : ポーカーフェイス

 列車が止まったのは、暑い町だった。
“ようこそ、すべてが平等な町へ”
 そこはすべてが等しかった。
 言葉が、食べ物が、暮らしが、住む人が。
 そしてなにより表情が。
「誰もが等しく幸せです。さあ、貴方も」
 薄気味悪いその笑顔を恐れ、再び列車に飛び乗った。

お題提供ページ:小説書きさんに50のお題