お久しぶりの『TRPGシナリオ作成大全』先行レビューであります。
いやま、お久しぶりも何も Vol.1 でやって以来のことで、特にシリーズ化してるわけでもないんですが。
とにかく寄稿させていただいた関係から、先行して PDF のデータをいただけました『TRPGシナリオ作成大全 Vol.6』について、これから数回に分けてレビューしていきたいと思います。
今回は「先行レビューするよ」という告知といつもの目次チェック、それからCoC特集号である今号についての個人的な思いをちょろっと書かせていただきます。
本題に入るのは次回からです。もうちょっと待ってね(笑)
ページの内容
『TRPGシナリオ作成大全Vol.6』を読んでみたよ
恒例の目次チェック
- 楽できないシナリオ作り ( 玄兎 / 52 )
- クトゥルフシナリオの「常識」 ( 氷川 霧霞 / 8 )
- 技能で繋げる5 ステップシナリオ作成法 ( 早瀬 鴻 / 8 )
- 免責アプローチのためのキーパリング ( 汀亜号 / 12 )
- 免責アプローチのためのシナリオ作成 ( 汀亜号 / 16 )
- 免責アプローチのための情報と恐怖の伝達法 ( 汀亜号 / 18 )
- 五感連想による恐怖表現 ( 黒兎そよ / 6 )
- 脱出シナリオフレーム ( 氷川 霧霞 / 14 )
- 実在の事件からシナリオを作成する ( masu / 4 )
- CoC のハンドアウト作成 ( masu / 4 )
- クトゥルフとほのぼの ( 榊原遥子 / 11 )
- 1/10 クトゥルフシナリオ概略 ( 黒兎そよ / 1 )
- ほのぼのCoC シナリオの作り方 ( sim / 30 )
- CoC サプリメントを活かした「史劇」の作成 ( tricken / 24 )
- クトゥルフシナリオ作成Q&A ( ベテランマスターの皆さん / 7 )
- ミ=ゴのススメ ( 宗方 ただし / 1 )
堂々の220ページ
最終的には本文220ページに。だいたいいつも144ページなので、1.5倍ですね。
— 30(水)西あ07a氷川霧霞 (@kilica) 2015, 12月 9
まあ 300 ページ越えした Vol.5 という先例もないわけではありませんが、あれは馬場講座をまるごと載せた数字ですんで、そこを削ると今回の Vol.6 が最大ということになるんじゃないかと。
なんかページ数が突出してる記事がありますが、私は気にしないことにしますので皆さんも気にしないでください。
いやまあその……先日書いたとおりなもんで。
CoC 特集という驚き
Twitter でもツイートしたんですが。
最初の特集タイトルがCoCってのもね。ゼロ年代までだったら考えられんかったような(あるいは同人誌だからこそと言われたような)話だろうに(笑)
— 玄兎@冬コミ体制 (@otneg) 2015, 12月 5
初の単独タイトル特集が CoC って凄くないですか? って。
ブーム到来後の現状では驚くことではないんですが、ゼロ年代だったらこれとんでもない暴挙だったんじゃないのかという。
多分この感覚、古い人ほど強くって、最近始めた人にとっては「?」って感じだと思うんですが。
それでまた、この投稿量というのが驚きですよ。
16本って過去最多じゃない?
まあ単ページ記事が2本あるんで、その辺を差し引いて考えても多い。
単タイトルでこんだけ語ることがあるのかという。
もちろん「古い(未整備の)ゲームシステムだから」ってこともあるとは思いますが、それにしたってなァ……という。
ただ多いだけじゃない
記事タイトルを見てもらって、もしかしたらお気付きかもしれませんが。
今回ちょっと面白いんですよね。内容が。
大雑把に3つくらいに分類できると思うんですコレ。
- パターン解析
- シナリオ作成法
- イメージ戦略
個人的に、特に面白いなと思っているのが 3 のイメージ戦略ですね。
“〈世界観〉について”と言い換えても良いかも。
これ、汎用記事では語りにくいテーマでして、個別のゲームシステムだからこそっていう話題なんですね。
ただ「シナリオ自作は怖くないよ~」とか、それだけでもなくて。ちゃんと「このゲームシステムはこういうモノだから、シナリオ作りはこういう風に考えると良いよ」っていう。
なんせ CoC なんか他に類を見ない「コズミックホラー」なんてジャンルですし。
……って話も、実は自分の記事でも書いたりしてるんですが、他にも触れられてたんで読み比べてみても面白いんじゃないかと。