というわけで『化石的ゲームマスター読本1』の読み方……というか「こういう風に読んでくれたらいいなー」という与太話の第二回。
今回は「長く楽しむために」ということで、プレイ環境のお話。
どんな環境で遊んでる?
たとえば「あなたはテーブルトークRPGをどんな環境で遊んでいますか?」と尋ねたとして。
それだけだと「環境って?」で止まっちゃったり、もうちょっと進んでも「あ、オフセとかオンセとか?」あたりまででっていう人は結構多い印象があって。
でも実際にはもっと細かく考える事ができて、その細かい部分がそれぞれ意識的にも無意識的にもゲーム内容に影響してたりするんじゃないかな?
……なんてところにもちょっとフォーカスしています。
とは言っても僕自身が最近のオンラインセッション事情にはまったく明るくないので、ほぼオフライン周りの話なんですけどね。
オンライン環境の整備については、たぶん現状のシェアから考えると「どどんとふ」周りを調べるのが第一になってくるのかな?(他にも伝統の IRC その他の環境もあるし、どこからログインするのかって話もあるんで、それで万全ってこともないんでしょうけど)
環境をデザインする
で、長く遊び続けようと考えた時、環境のデザインって大事なんですね。
何故って環境に合わない遊び方というのは、無理が生じやすいから。
無理というのはエネルギーロスです。
エネルギーが有り余ってる時はいいんですが、そういった活力が損なわれてくると、徒労感が大きくなっちゃうことがあって。
そうなるとどうしても「遊ぼう」「続けよう」って意識が負けがちなんですよね。
もちろんそれで辞めたっていいんですが、折角楽しめているなら、今の楽しみをより長く感じていたいと考えるのも悪いこっちゃない。
辞めちゃうとゲーム仲間との関係が疎遠になっちゃったり、新しい娯楽の情報が入ってこなくなって、なんとなく生活から色が失われちゃったり……なんて話も聞きますし。
なにより個人的には続ける方向で楽しんでもらいたいので(笑)
で、「ならばどうすればいいか?」ってところで、「環境のデザインを考えましょうね」ってコトになるわけです。
環境を構成する要素
では実際に、遊んでいる環境がどんな要素によって構成されているのか?
……といった話は、本書の中ではちょっと散らばっていて。
まず「どんな参加者がいるのか?」というところは、第一章の「役割分担」、第三章の「ルールブックの所有率」「習熟格差」、第四章の「プレイヤーの募集」で。
また「いつ遊んでいるのか?」については、第四章の「タイムシート」「遊ぶ回数」が。
それから一般的な環境のイメージとしての「場」の話は、第三章の「プレイ環境」、第四章の「セッション会場の選定」、第八章の「席順と距離感」あたりが参考になるんじゃないかなと。
その他の項目でも、たとえばゲームシステムのジャンルの話なんかも環境に関係してくると思っていますが、直接的には書いていないので割愛。
こうした要素の組み合わせによって出来上がっているのがプレイ環境。
本書を読まれた方が、今の自分のプレイ環境について整理してみて、それが「自分が遊びたいゲームとマッチしているか?」とか「こうしたら別の楽しみが発掘できるかな?」なんてことを考えてみるきっかけに……なったらいいなァと思ってます。
もちろん「そもそも選択肢がない!」というケースもあると思いますんで、その場合は逆に「今の環境ではどんな風に遊ぶのがいいのか?」なんて方向性もアリです。