[5min.][memo] ゲームのリアリティ#1

 5分で書くシリーズ。
 ネタを絞って書こう、と考えるのも勿体無い 5分という時間が心地よい。


 過日のエントリでリアリティを「現実らしさ」と訳しましたが。
 これがこと創作物の話になると、「現実らしさ」ではなく「それらしさ」となります。
 そこんとこが、ニューカマー勧誘の最大のネックなんだよなぁ、とか。

 創作物、特に物語系の創作について、リアリティの基準を「リアル=現実」に置かれることが多いんですが。
 実はそのリアリティにしても、世代や年代、社会や地域なんかによって随分と違っているわけで。ある世代には『恋空』が強固なリアリティを持っているし、またある世代にとっては『蟹工船』にリアリティを感じる。例を挙げればキリがない。
 まぁリアリティってな主観的なモンですから、その人がどんな風に現実を認識してるか? ってのが直接現れるもんでして。
 極論すればリアリティってのは「あるあるネタ」です(笑)

 ところが TRPG の場合、この「あるあるネタ」の扱いが難しいんですよね。
 何故ってフィルターがえらい多いから。
 まず最初に「ゲームシステム/絶対法則」のフィルターと「ワールドセット/世界設定」のフィルターがある。この二つの堅牢なフィルターがクリア出来なければ話にもならず、かといってそれをクリアして一安心かと言えば、更に「自然科学」とか「物理法則」とかいったものや、「人間性」とか「社会性」とかいったもの、それから「世界観」や「物語性」に「オヤクソク」なんてものまで有って、全てでフィルタリングしようとすると、出せるネタってのは恐ろしく制限が厳しくなってしまうわけで。
 なんでまあ、どのフィルタは堅持して、どのフィルタを選択的に使うか、そしてどのフィルタを無視するか、なんてことが、ゲームに慣れていくまでのプロセスで必要になったり。