閑中忙有

 10月まで忙しくなるようなので、遊び納めの先週末。
 まあ大したこたァなかったんだけど。

 午前中、新宿でレイトショーの前売り券を購入。
 その足で秋葉原に行って例のアレ(先週見つけたアレ)を購入。
 夕方の準備があるのに、買ってきたアレのページを開いてしまう。
 一冊8,000円は、ぜんぜん高くなかった。
 ペーパーバックだけどね。

 夕方、身内で連れ立って隅田川に繰り出した。花火大会だ。
 「花火を見ずに人を見る」なんて言葉もあるけども、これなら大丈夫。
 これがまた、揃いも揃って音好きばかり。
 まるで時代劇のお大尽遊びになってしまった。
 たまの贅沢は後に響くんだけど、楽しみを控えるなんてイヤだしねぇ。

 で、終わったその足で、今度は新宿へ。
 えらい評判のいい『時をかける少女』を見るために。
 どうせ見るならレイトショーで見てしまえ、ということで朝のうちに買ったソレを持って入場。
 いろいろ面白かった。
 なんかこう、こういうの作ってみたいなと思った。

[掌篇] 31 : ポーカーフェイス

 列車が止まったのは、暑い町だった。
“ようこそ、すべてが平等な町へ”
 そこはすべてが等しかった。
 言葉が、食べ物が、暮らしが、住む人が。
 そしてなにより表情が。
「誰もが等しく幸せです。さあ、貴方も」
 薄気味悪いその笑顔を恐れ、再び列車に飛び乗った。

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