[掌編] 14 : 乗りそこねたバス

 土手の向こうの橋の上の、バス停に向かって駆けた。
 泣き笑いの女が、気になったから。
 だが無情にも、バスは走り出していた。
 メッセンジャーが乗っていた。
 離れるはずのない女が乗っていた。
 幸せそうに、笑ってた。
 桜の花びらを満杯に、バスは走り去っていく。

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