[book] 『机上の総べて』を読んで(2)

たかみ弌さんの『机上の総べて』の、感想だか昔語りだか分からない何か第二回。

今回は長くなっちゃったんで、「机上の爪あと」と「机上の果てに」の 2 本についてです。

机上の総べて

机上の爪あと

「机上の足あと」に続いてタイオウを中心に、内輪でミニコンベンションを開いた話。

「~足あと」で再会したメンツと遊び続けてちょっとした倦怠期を迎えつつ、また友人の作った未参加セッションのリプレイに「なんで自分はここにいないんだろう」と思ったりしつつ、それでもロールプレイヤーの信念を愚直に貫きつつ。

そんなんこんなんで受験を控えた高校三年、微妙にゲームにも身が入らなくなりがちな環境で、区切りだか記念だかのコンベンションを開いてしまう辺り、地味に行動力のあるゲーマー連中。まあ殆ど身内でのことなんで、そこまでハードル高くもないとは思いますが。

でも場所を借りたり連絡網作ったり準備したりってセッティングは、一度やっておくと全然違うんで。いい経験してるなあ。

進学、就職っていう人生の転機には弱いんですよね、マルチゲームって。そこで辞めてしまう人も少なくない。残念ではありますが、環境が変わったら辞めてしまっても構わないと思いますし、一度辞めたからって戻っちゃいけないってことでもないんで。

……そんなコトを言いつつ、自分は全然離れず遊び続けてたんですが。

高校三年生っていうと、自分は一人暮らしを始めて、家族が増えて、本気で稼ぎ始めた頃です。投稿、持ち込みしまくったり、コンテストに応募しまくったりしながら、また親戚のコネで深夜枠のバイトやって、週の半分は仕事場から直接登校するような生活。

まあでもそんな生活なんで受験はアッサリ諦めて、学校の友人とは月イチで、仕事先の人にもこっそり広めてこちらは隔週で遊んだりしてたんですが(笑)

コンベの休憩時間に別卓の参加者間で「そっちはどうよ?」って聞きあうの、イイよねェ。そしてそこで何かしら閃いてしまったりするのです。脳みそリセットするといいアイディアが浮かぶことは多いよね。

だらだらとロールプレイを続けちゃってシナリオが進まなかったり、セッションの緊張感が失われてしまうのもよくある話。そしてそこにゲーム性をぶっこんで緊張感を取り戻すのもまた。まあ思いつきででっち上げると、どっかしら穴が開くもんで、ツッコミを喰らうことも有るんですが、そのへんも参加者のフォロー込みでなんとか進行して。

こういう苦労がきっちり描かれてるのもイイんですよね、このシリーズ。

それでも間に合わずにタイムオーバー。エンディングは会場外で駆け足に顛末を語って終わる。これもあるある。僕も二度ほどやったことあります。ホント申し訳ない気分で一杯になっちゃってもう……いやまあグダグダと交渉シーンを長引かせた PL に腹立てることもありましたが。ええ、そらもう(笑)

最後、リアルプレイヤーよりのカラスと、ロールプレイヤーのタイオウが、それぞれ今まで目を向けていなかった楽しみ方を語らうやり取りとかね。すごくイイ。こういう気付く楽しみってのも、マルチゲームの醍醐味だから。

こいつらいい経験してやがんなぁ。羨ましい(笑)

机上の果てに

(T)RPG を辞めてしまった一人の男の後悔の話。

と同時にキャンペーン、つまり遊び続けることの難しさの話でもあって。

何かを諦めて後悔を引きずっている人には、すっごいキツいと思います。

……と言うか初めて読んだときはキツかったです。

まあ GM がキャンペーンセッションの予定放り出して遊びに行っちゃったのはどうよって話なんだけど、その前に他の参加者たちも抜けたりしてて、モチベーションが下がっていたのは仕方ないんだろうなあ、とも。

とはいえ、ヤル気だった人間は怒りますよそりゃ。この辺はどうしても個々人の温度差ってあるんで仕方のないことなんですが。

前に他所でも話してるんですが、キャンペーンなんかは参加者のモチベーションが下がったらさっさと投げ出してしまって良い、と思うのです。(実際そうしてきましたし)

一旦途切れたキャンペーンは、時間が経って「またやりたいねー」って言われる(実際にはやらない)くらいで全然構わない。そんなことより環境を維持することの方が重要で、そのためには新キャンペーンの話題で旧キャンペーンの話題を塗りつぶしてしまったりもする。

その辺でトチると、環境を失うことになったりもして。

でもまあ、楽しかった記憶さえ有れば、また機会さえあればいつでも始められますからね。マルチゲームなら (T)RPG に拘らずとも、ボードゲームだって良いんだし。

続きは次回

……と、長くなっちゃったんで今日はここまで。

残り3本は、また後日。第三回としたいと思います。

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