[与太話] 祝うの苦手

 性格的に、押しつけがましい「幸せ」が好きではなく。
 なんかこう、クリスマスイヴだしハッピーな話でも書いたらいいじゃないかと思うんですけど書けないんですよね。ホラーテイストだったり、さもなきゃ「Wiiかと思いきや」みたいな話になっちゃう。
 ……あー、イカンね。
 クリスマスなんだし明るく行きましょう。
 ということで今年もコレを見ます。

『東京ゴッドファーザーズ』

 今敏監督のサービス精神全開なこの映画。
 七面倒なこと何にも考えんで、ただ馬鹿笑いして過ごせます。
「ありえねー」は賞め言葉です。
 未見の方は、是非ご覧あれ。

[短編] むかしむかし

 むかしむかしのこと。
 海沿いの小さな村に暮らす、一組の夫婦者が居た。
 夫は漁師、妻は海女。
 まったく夫婦者は、慎ましやかに、けれど幸せに海に生きていた。

 ある日、漁に出た一人がそのまま帰って来なかった。
 夫だったとも、妻だったとも、どちらのことかは知れない。
 ただ、一人がいなくなった。
 村人は最初、海神様に連れて行かれたのだと噂した。
 残された片割れも、哀しみに暮れながらも、それと信じて諦めようとした。

 それから数年が経った後のこと。
 山二つ越えた村から戻ったワタリのお婆が、いなくなったはずの片割れを見たと言った。
 「ちょっくらふっくらしとったが、ちげえねぇ」と、お婆は断言する。
 「夫婦もンになって、子供も居った」と。
 片割れは、血相変えて村を飛び出した。

 遠くの村でのことだった。誰もその真相を知らない。
 だが、殺したところで想いは残ると昔語りは結んでいる。
 殺してしまえば転生輪廻、永劫に互いを殺し続ける殺生道へ堕ちるのだと。

「本当のことは、誰も知らない」

 深い深い夜のどこかに、横たわる誰かが呟いた。
 季節はずれの一羽の蝶が、闇の中から、
 ひらり。

お題提供ページ:小説書きさんに50のお題

[Memorial] ディナークルーズ

「子供の頃はクリスマスと一緒にされてたのよ」

 というカミさんの誕生日なわけですが、諸事情で僕はまた急に“海外旅行の出動要請”というアホくさい(なんで俺がコーディネーターまがいの仕事せにゃならんのか)用事があって、当日(つまり今日)の昼には僕は雲の上なので、昨晩にディナークルーズを。
 

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[年末進行] 異常事態突破

 先月から続いた異常なスケジュールも、無事突破。
 ……いやまあノロさん事件はあったけど、大体どーにかなりました。
 これでよーやっと普通の生活に戻れるというものです。
 仕事から仕事へ渡り歩いてたせいで、あんまり子供と顔を合わせらんなかったので、週末はダラダラさせていただきます。
 DVD 見よう。仕事そっちのけで。

 ほぼ日刊のデスマーチ、生き延びてやったぜコンチクショウ!
 ふはっ!

お歳暮!

 歳末も押し迫って、お歳暮の季節。
 歳が暮れるからお歳暮。うん、そのまんまだ。

 それはさておき、友人からお歳暮が届きまして。
 実際は火曜日には届いてたんですが、連絡不足で受け取りが遅れました。
 

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帰宅。青白朱赤青。〆切

 なんかえらい短期間で快復しちゃって拍子抜けしている玄兎ですが。
 熱でうなされている間はトンデモ時空で常識フィルターを剥離した狂気の世界を垣間見て、戻ってきてもなるほど常識や正常と言うのも狂気の一種ってのはこういうことかと体感的に呑み込めるようになってしまった、創作的にはオイシイ経験でしたが人間的にはアブナイヒトの度合いが増してしまったような気がします。
 そんなことはどうでも良くて、まあとにかく「あとはタダの風邪の症状」ということなので、家に帰ることにしました。そろそろ帰らないと、色々ヤバかったりするからなんですが。

 

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