どうでもいい話

 本当にどうでもいいことを、スタッフと話してたんですが。

「エロカワと小悪魔系って一緒だよねぇ」

「大事なこと(活字)はむしろ黒で。キューピーもほら!」

「ツンデレのデレは“デレデレ”じゃなく“照れ”だよ!」

 一番最後のは、やっと得心いった話。
 でもこれ「ツン」の部分も照れが根源っしょ?
 要するに「照れ屋さん」ってこと?
 だったらまあ、確かに可愛いかもしんない。

 他の二つは普通に仕事の話です。いやホント(笑)

[掌篇] 43 : かくれんぼ

 木を隠すには森の中。
 紙を隠すには聖書の中。
 では死者を隠すには?
「手掛り、これだけ?」
 手にしたセピア色の写真一枚。
 寂れた駅の向かいには、似合いの寂れた町一つ。
 振り向けば、緑に包まれた墓地。

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教育考[2] : メモ

 恩師・カメさんと十二年前に会ったときのことを、もう一つ思い出した。
 僕の教師適性の無さを指摘された言葉は、

「人間が練れてない」

の他に、

「安定志向の人間に教師は努まらん」

というのも有った。
 教育委員会にしてみても、多くの親にしてみても、まさしく噴飯モノだと思うこの言葉について、考えてみたい。

 ……というメモ。

[掌篇] 37 : もう一人の誰か

「ごめん」
 ぽつりと生まれたものが、その中を彷徨った。
「ありがとう」
 別口から生まれたものも、やはり彷徨う。
 行く先を知らないものたちが、降り積もる。
 そうして生まれた命が、そこにあった。
 さびしがりやの子供たち。

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教えたつもりが難しい

 あんまし家族の話は書くまいと思ってたんですが。
 ……とかいって結構書いてるよーな気もするけど。

 いや、子供の話なんですが。
 なんか大喧嘩したらしく……ああ、別に暴力沙汰とかではないんだけど、だから余計に根が深いと言うか。
 話を聞けば、どこが許せなくてどこが悪いと思ってるか、頭では理解してるようで、でもだからといって感情的にまだ何も行動を起こすことが出来ない、と。
 まあ、話を聞いてる過程で、読み足りてない部分もあったみたいだから、話がひととおり終わってからコメントしてはみた。みたけど、たぶんまだ納得できてないんじゃないかなァ。
 

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サービス考(物価考[2])

 サービスされることに慣れてしまい、物価に対する感覚が狂いきっているのが今の日本人なんだろうな、と思っている。
 この十数年の不況/デフレの原因の一つは「消費の冷え込み」だったわけだが、それもまあ要するに「サービス=リスク無し」という(世界的に見て)キ印じみた概念があるせいなんじゃないか、と思った次第で。
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