日曜に付き添いアリで5回目の『この世界の片隅に』鑑賞。
まだ上映してくれててよかった。
とかもうそんな最初期のドキドキハラハラな評価でなく、今はもう上映シアター増え続けてるっちゅーのが驚きであります。
クラウドファンディングに参加した人間からするともはや感動モンなのでありました。
で。
公開初日から一週間で4回通って流石に飽きたかと言えば全然そんなことはなく、今回もまた全然違った見方が出来たりするのが実にステキ。
「主要人物の誰にフォーカスするか?」だけでも何粒も美味しいんだけど、今回は敢えて作品世界の外からの鑑賞。
コレを「戦争映画だから」とか「見たら戦争について言及しないと」みたいに考える人も少なくないとは思うんですが(そしてその無言の圧力を嫌って距離を取ろうとする人の気持ちも分かるんですが)、そんな必要は全然ないなァ、というのが今回の実感でした。
いや、普通にホームコメディとして楽しめたので。
力づくで笑わせる滑稽芸ではないんだけど、日常のフワッとした面白さが心地よいのです。
基本、フフッと思わず笑っちゃうような可愛らしいシーンが多いんだけど、たまに大口開けて快笑しそうになる(今回はお客さん多かったし静かだったので我慢した)シーンに不意打ちされたりもして。
「あるある」とか「いるいる」みたいな。
それが時代を感じさせるアートの中でもお構いなしに見せられ、観客側に寄せられる心地よさ。そういうのがあるのです。
まあ恋人同士くらいの距離なら『君の名は。』なんだろうけど、もうちょっと近く熟れた同士なら『この世界の片隅に』は充分アリな選択肢だなーとか思ったのでした。
全然関係ないんだけど
帰りしなにゲーセンに立ち寄って、何をプレイするでもなく一回り覗いて来たんだけど、ふとした拍子に「ああ『艦隊これくしょん -艦これ-』の戦闘って『俺の屍を越えてゆけ』と同じテーマなんだ」と思いついたりした。
だから何だということもない。