さて、と。
そろそろ入門者さんに向けて、技術概論でも書きましょう。
ベテラン(?)の手の内を(ちょびっとだけ)明かす!(笑)
このブログの元々の目的ですしね。
ページの内容
入門者とベテランの差
ゲーム中、ちょっと難しい問題にぶち当たってどうすればいいか分からないという貴方!
相談しましょう。
……あ、これは前回書いたか。
そういう問題に直面したとき、貴方は「何がベストの解答か」と悩んでいませんか?
それはとても素晴らしいことです。その心は、忘れないでもらいたい。
でも実は、ベテランは必ずしもそう考えてはいないのです。
ベテランがどうしてスムーズに行動を決められるかを考えました。
それはベテランがひた隠しにしていた秘密*1[ベテランがひた隠しにしていた秘密] = 実際には、口にしてる人も文字に起こしている人もいるはずだが、総数からすると少ない気がする。まあ、人によっては興ざめと思うことなので、隠しておくことがまったくの悪と限った話でもないのだが。でもあります。
ベテランの武器 ~ パターン
「ベテランは、ほとんど全ての状況でベストを尽くしません。」
ベテランであればこそ、状況に合わせたベターに落ち着いてしまうことが往々にしてあります。
ベテランがベターに落ち着く理由はいくつかあります。
たとえば「ベターな選択肢とは汎用性の高い選択肢である」とか、「ベターな選択肢はそれだけ範例が多く、先の展開を読みやすい」とか。
あるいはこうした「先の展開に備えられる選択肢を選ぶことこそベストである」という考え方もあり、それは安定飛行をするための技術として有効です。
この「ベテランが選びがちなベターな解答」を【パターン】*2[【パターン】] = 現在、私はこの語と【オヤクソク】とを区別して考えたいと思っている。判定方法は、合理性。【パターン】が「まったく合理的な(自然科学的な)原因と結果」であるのに対し、【オヤクソク】は「不合理を孕んだ定型文」であると考える。後者は参加者全体のコンセンサスがとれていないと「内輪ネタ」「楽屋オチ」の類に堕してしまい、閉鎖的になる恐れがあるので実用には注意が必要。と呼びます。
入門者の誤解 ~ アイディア
入門者が考えている「ベストな解答」は、こうした【パターン】とは大きなズレがあります。
都合 20 人ばかりの入門者から話を聞いてみて、彼らの多くが考えている「ベストな解答」が、なんと目の前にある問題を、たった一手で解決する方法のことだってのが見えてきました。
そりゃあ難しそうに見えて当たり前だ(笑)
この「たった一手で複数の課題を解決する方法」のことを【アイディア】*3[【アイディア】] = この「たった一手で複数の課題を解決する方法」という定義は、ほぼ日刊イトイ新聞の「任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話をきいたのだ。」で、岩田社長が語った宮本(茂)氏の思考法より。と呼びます。
ベテランと入門者の間に、新たな【アイディア】を生み出す能力の差は、実はほとんどありません。あるいはベテランの方が【パターン】に慣れてしまって【アイディア】創出能力は低下している可能性すらある。
それでもベテランの方が、より【アイディア】を出せる理由は至って単純です。
「ベテランは【アイディア】を使いまわしている。」
ベテランの優れたプレイングにしても、その場で即興で生み出している人はほとんどいません。
過去の経験から「上手くいった解答」を覚えていて、それを状況にあわせてちょっとだけアレンジしているに過ぎんのです。
それが「経験の差」と呼ばれるものの正体です。
入門者が心がけるべきこと
くれぐれもベテランのハッタリに惑わされることの無いように(笑)
ほんの一握りのゲームの天才を除けば、発想力に差はありません。
さて、そうした蓄積は基本的に、回数を遊ぶことでしか身につけることができません*4[回数を遊ぶことでしか身につけることができません] = 類似したシチュエーションであれば、なにもゲームの体験回数にこだわる必要は無い。が、現実にゲーム中に発生するのと類似したシチュエーションが発生する確率は、それほど高くないのも事実である。まだ類似したシチュエーションを内包するコンテンツ(小説、マンガ、映画など)を探した方が良い。ただし一歩間違うと【オヤクソク】を要求してしまうことになるので注意が必要。が、それじゃあガッカリでしょう。少なくとも効率よく“それ”を蓄積するために心がけるといいこと、それから手品のように彼らが問題を解決していくロジックについて、概要だけちょろっと書いておきましょう。
課題の分解・能力の理解
僕がこれまでに出会ってきたベテランの中で、特に感心した“優れた技術”と呼べるプレイングに共通していたこと。それは「難しい課題は、まず細かく切り分けて、一つずつクリアする」ということを、愚直なほど適確に実行している点だと考えます。
難しい問題があったとき、まずそれをいくつかの小さな課題に分解します。
それを一つずつクリアしていけば、問題はどんどんシンプルになっていきます。(このとき、切り分けた問題のいくつかを一気に解決する【アイディア】のストックがあれば、それを投入してクリアします。そのためにも問題の切り分けは重要なテクニックです)
そして最後にどうしてもクリアできない問題が残ったら、その問題はクリアできそうな時まで保留しておくか、他の人に投げちゃえばいいんです(笑)*5[他の人に投げちゃえばいいんです(笑)] = そのためにパーティが組まれるのだし。また、NPC となるべく友好関係を築いておくことで、パーティ全体の能力不足を補ってもらうことも可能になる。これは「目標を切り替える」というゲーム攻略の重要なテクニックである(たとえば難問があったとする。そのとき PC は自身の能力で難問を解決してもいいが、解決能力のある NPC に解決を依頼する手段もある。このとき後者の課題は「難問を攻略する」ことではなく「能力者に依頼を受けてもらう」ことに置き換わる)。すべてを PC だけで解決しなければならない、という考えはプレイングの幅を狭くする。
その見極めをするために必要なことが、「自分は何ができるのか」ということの理解です。
ベテランは、それをよく理解しているから、見極めも早くできる。
時間をかければ、これは誰にでもできることです。
このとき、大事なことが二つあります。
一つは「慌てない」こと。
もう一つは「複数の視点で観察する」こと。
前者は心がければ済みます。
(焦ってしまう人は、好きな曲を脳内再生しましょう)
そして後者は、足りなかったら増やせばいいんです。
自分だけで足りないんだったら、他の人の手も借りればいい。
つまり、相談すればいい。
結論が同じで申し訳ないんですが。
まとめ ~ やっぱり相談しよ
技術的には一歩進めましたが、やるべきことは変わりません。
分からなかったら相談しましょう。
三人寄らば文殊の知恵。
難しいことはみんなで考えましょう。
それでほとんどの問題は解決してしまいます。
それはとても簡単なことなんです(^^)