前述の件でどうにも気が滅入ってしまっていたので、振り切るために外出する。
人恋し、ということもあったんだろう。まあ春休みってことで家にも人はいるんだけど、なんとなく「見知らぬ人」が恋しくなったので、筋肉痛で湿布くさい体をむりやり起こして某巨大書店へ向かう。
書店にて
駅を降り、人波に翻弄されながらも書店に到着。
さて、何を見よう?
書店に着いてしまえば目的がない。いや、そこらにある本を手にとってページをめくればいいだけなのだが、なんだかこう、「無駄なことを楽しむのは好きだけど、無駄なことをするのは嫌い」というワガママな性分のお陰でイライラしてくる。
落ち着くために出てきたはずなのに。
文芸はダメだ。思い出してしまう。
ならば美術か。ああ、そういえば杉浦茂101年祭を見てきたって、きらすさんから……ギャー! 行きた過ぎる! ダメだ美術も死ぬ。
哲学、批評まわりも回避。社会もダメ。
どこに行けというのか。
ってか、そもそも書店に来たのが間違いなんじゃねえのか自分。
……とか今さらながらに気付く。
ここは生者と死者の想いが凝り固まった樹林だ。悲痛な人生賛歌も、胡乱な破壊願望も、等しく原初のミルク粥のように充満している。
書店、書庫、図書館、どこでもいいけど大量の本に囲まれると、僕はよく死にたくなることがある。だが水も炎も刃物もガスも、どれもこれも本に悪いのだから手元にあるわけがない。本は大切に扱わなければいけない。だから死を迫りつつ死から最も遠い場所というのもまた、本の海なのだと思う。
第一、僕は書痴だ。書痴が書店に来なくてどうする?
うん、そうだ。そうに違いない。たぶんきっとそれなりになんとなく正しい(何)
フロアボードを眺めつつ、たぶん10分か、15分か。座り呆ける。
あ、椅子があるのです、ここ。立ち読みはダメだけど座り読みならオーケー?
で、しばらくボケーっとしてから結局、コンピュータ関連のところに足を向けたわけです。(最初に向かった TRPG コーナーは、ムックばっかなのでみんなシュリンクかかってんだよね。コミックもシュリンクかかってるし)
んで探したのが CakePHP の本だった、というわけです。